守(数寄屋)

はなさび 守(数寄屋)

“亭主”が亭主を演じ、“客”が客を演じる茶室の妙。
そこに君臨する数寄屋の伝統美にならう、後世に語り継ぎたい「はなさび・守」のあかり。
古来より変わることのない、あかりの良さを追求しました。

数寄屋の原点である、茶の湯の美意識や価値観ー。
〈茶美会〉との共同開発によって、原点から数寄屋のあかりを見つめ直し、生まれた逸品です。
もてなしの心にふさわしい、かたち・素材・光にこだわり抜きました。

「角」、「丸」―。 数寄屋の心をかたちにしたデザイン。

客が門から露地、内玄関へ進み、待合を経て、亭主の出迎えを受け茶室へと至る―、
“もてなし”の作法やルールがあり、その空間が持つ役割“もてなし”の密度によって、堅実な「角」、柔らかな「丸」を選べるあかりです。

■監修

吉岡幸雄

吉岡幸雄 よしおかさちお
染織史家。1946年京都市出身。江戸時代から続く「染司よしおか」当主。毎年東大寺お水取りや薬師寺花会式の造り花の染和紙、石清水八幡宮放生会の和紙の造り花を植物染で奉納。著書・展覧会多数。

中西哲也

中西哲也 なかにしてつや
建築家。1991年近畿大学理工学部建築学科卒業。1993年(株)ミリエーム入社。2004年茶道裏千家(財)今日庵に入庵。現在茶道裏千家(財)今日庵営繕担当課長、一級建築士。設計茶室に鶴松庵、壺中庵、翠涛庵、積雲庵等。

もてなしの心にふさわしいこだわり。本物の素材、不変の光。

もてなしの心、数寄屋の心をふまえ、自然の動きのなかですべてが調和するという頂点に向かいながら存在する「守」のあかりは、屋内では数寄屋の雰囲気に似合う「秋田杉」、柔らかい光の表情を作りだす「本美濃紙」、落ち着きあるあたたかな「白熱灯の光」、外廻りでは堅牢性と質感を兼ね備えた「ステンレスさび風仕上」、質感と光の奥行きを感じさせる「乳白ガラス」を採用。
数寄屋空間との調和と光の質を高める本物の素材にこだわりました。

本美濃紙

日本で一番古く紙づくりが始まったといわれる美濃。その中でも選ばれた材料、製法、職人しか漉けない国の重要無形文化財の指定を受けている伝統的楮紙が「本美濃紙」です。漉きむらのないその美しさは、数ある和紙の中でも最高級品のひとつとされています。

秋田杉

「秋田杉」は、北国の厳しい冬を耐え抜いて生長するため、年輪の幅が細やかで、美しく均一な木目模様が生まれます。明るく美しい材色、艶、香りは工芸品、建築など幅広い分野で本物の美を求める人々に愛されています。

ステンレスさび風仕上 乳白ガラス

 

こだわりある設えにあわせて、仕上げや素材をお選びいただけます。

U−オーダー「木の仕上」は下記の加工を承ります。(屋内用商品のみ) 詳しくは販売店までお問い合わせください。
(LGB15324・LGB15325・LGB15320・LGB15321・LGB81680・LGB81681・LGB81682・LGB81683・SF262に対応)

漆塗り(真塗)+本美濃紙の組み合わせ

漆塗り(真塗)+本美濃紙の組み合わせ

■漆塗り

真塗(しんぬり)

真塗(しんぬり)
黒漆を最後に刷毛で塗り立てて仕上げる技法。漆を何度も濾過してごみを取り除き、刷毛目を残さず塗り上げる為、高度な技術を要します。上品でやわらかな光沢が特徴で、棗(なつめ)を始め、さまざまな茶道具に用いられています。

木地溜(きじだめ)

木地溜(きじだめ)
生漆を木地に刷り込み、仕上げに半透明の蝋色漆を塗る技法。木地の美しさを存分に活かし、落ち着きの中にも華やかさがある仕上げです。時間の経過と共に漆の透明度が増し、下の赤が透けて見え、より上品な溜色になるのも魅力。

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