建築設計REPORT Vol.03
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RECENT PROJECTS04安全・安心な空間グレードの高いインテリア『入所から入居へ』をコンセプトに建設された『花の樹』は、一人部屋40室に加えて、豊川市では数少ない、二人部屋が4室設けられた住宅型有料老人ホーム。これまでの施設にありがちな、食事時間などの細かな規則を取り払い、カラオケルームやリラクゼーション室を設けるなど、老後を楽しく暮らせる場所として計画された。建設にあたっては、入居者の毎月の利用費用を極力抑えるように、コスト面から施設全体が考えられた。この考えに沿って、設計面でも外観をシンプルにするなど、コストマネジメントが徹底されたが、各居室は他施設と比較しても広く、リゾートホテルのようなインテリアとなっている。内装では、指はさみに配慮して、ソフトクローズ機構付の引き扉を採用。上吊り引戸にすることで、床面にレール溝がなく、すり足で歩きがちな高齢者が足の指を挟む事故の防止に配慮。扉や建具の色調はエクセルダーク柄に統一され、オフホワイトのインテリアにアクセントを与えている。住宅型有料老人ホーム 花の樹“HANANOKI” RESIDENTIAL HOME FOR THE AGED各居室はゆったりしたスペースが確保され、引き戸や収納扉はエクセルダーク柄に統一されている(二人部屋)11

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