- 「空間×街×家×人」という4重のセキュリティ
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「バーチャル・ゲーテッドタウン」を実現するために、Fujisawa SSTは独自の「4重のセキュリティ」を導入しました。
犯罪から街の住人を守る。これは街づくりにおいて非常に重要な課題です。海外に目を向ければ、多くの高級住宅地が周囲を壁やフェンスで囲い、入口にゲートを設けて自由な侵入を禁止するゲーテッドタウンというセキュリティ・スタイルをとっています。しかし、日本で内と外で敵対するようなゲーテッドタウンは住人や周辺地域の人々の心になじまない。そこで、住人にも地域住民にも開放的でありながら、しっかりとしたセキュリティシステムが見守っている新しいセキュリティ・スタイル「バーチャル・ゲーテッドタウン」をパナソニックの技術とノウハウで実現しました。
「バーチャル・ゲーテッドタウン」を実現するために、Fujisawa SSTは独自の「4重のセキュリティ」を導入しました。
むやみやたらに街に侵入できないように、出入口をあえて少なくすることで空間のセキュリティを確保しています。
少なくした出入口、さらに公共の建物、公園、大通りの交差点などに「見守りカメラ」と名付けられた監視カメラと照明を連動させて配置。セキュリティ技術による“見えないゲート”をつくっています。
侵入検知や非常通報をはじめとした家単位のホームセキュリティを導入。在宅時はもちろん、長時間の外出まで365日24時間体制で見守り続け、万が一の時はセキュリティサービス事業パートナーである総合警備保障株式会社(ALSOK)が迅速に駆けつけます。
「セキュリティ・コンシェルジュ」の巡回サービスも実施。人ならではの細やかなセキュリティを行います。
この「4重のセキュリティ」によって、街を開放しながら死角のないタウンセキュリティを実現しました。
このシステムは、LED照明用の電波式センターで人や車の通過を感知し、無線機が信号を発することで、その先に設置した照明の点灯と監視カメラを作動させるもの。これは監視カメラと照明のふたつの技術を磨き続け、さらに融合させることができるパナソニックだから実現できた画期的なシステムです。しかし、その開発は容易ではありませんでした。監視カメラと照明では制御プログラムがまったく異なるからです。それぞれの技術者が知恵を出し合い、通信仕様やシークエンス制御の調整を重ね、共通プログラム開発を成功させたことで連動システムが実現しました。
セキュリティ性を高めながら、省エネ性もしっかりと高めました。例えば、監視カメラは夜も稼動しますが、人や車が通らない時は減光。近づいてきたらセンサーが感知して照明をフル点灯し、人や車の進行に合わせて街路灯が次々と明かりのリレーをしていきます。さらに、連動する監視カメラが、撮影物に画角をあわせて対象となる人や車を確実に見守っていきます。
「監視カメラ・LED照明連動セキュリティシステム」の開発・設置はパナソニックが行いますが、その後、街路灯や道路灯は藤沢市の所有、監視カメラは自治会「Fujisawa SSTコミッティ」の所有になります。所有者が違うため普通なら連動して運用することは難しい。しかし、Fujisawa SSTでは、藤沢市と自治会、そして街の運営管理を行う「Fujisawa SSTマネジメント株式会社」が一体になることで、タウンセキュリティサービスとしての提供が可能になりました。
公園で遊ぶ子どもの姿を、各住戸に標準装備されるスマートテレビVIERA、あるいはタブレットを通してリアルタイムで確認できるサービスを提供します。住宅を購入いただく方に特にご好評をいただいているサービスとなっています。
「バーチャル・ゲーテッドタウン」の実現によって、安心・安全以外の効果も生まれます。街のセキュリティを高めることで行政コスト、つまり警察コストの削減につなげることができます。また、住人にとって、Fujisawa SSTのセキュリティの追求は環境不動産価値の上昇につながるのではないかと考えています。
パナソニックがめざしているのは、Fujisawa SSTのセキュリティを高めることだけではありません。周辺地域、藤沢市、神奈川県へとセキュリティネットを広げていくことが最終の目標です。現在計画しているのは、Fujisawa SSTのセキュリティシステムを通学路に設置し、地域防犯システムへ応用していくこと。防犯イベントの企画・開催を通じて自発的に防犯活動を展開するコミュ二ティを醸成していくことなどがあります。パナソニックは、セキュリティに関わるハードとソフトを融合させることで、犯罪ゼロの街の実現をめざしていきます。
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