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市立吹田サッカースタジアム | LIGHTING STYLE Vol.9 | P.L.A.M. | 照明設計サポート製品を探す

LIGHTING STYLE Vol.9

02 大型スポーツ施設事例 市立吹田サッカースタジアム

フィールド照明のオールLED化を実現

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■物件概要
竣工:2015年9月
施主:スタジアム建設募金団体(ガンバ大阪が主体の任意団体)
設計施工:株式会社竹中工務店
電気工事:株式会社きんでん

市立吹田サッカースタジアム

国内新設スタジアム初の全面LED投光器採用

南西側からの俯瞰。照明器具だけでなく、太陽光発電システムや避難誘導システムなど、電気・情報設備のほぼ全てがパナソニック製商品を採用している。

市立吹田サッカースタジアムは、Jリーグ「ガンバ大阪」の新ホームグランドとなるサッカー専用競技場として建設された。建設資金の全額を寄付金と助成金で拠出した日本初のサッカースタジアム。4万人の観客収容能力を有し、観客席は全面屋根で覆われている。また、スタンド先端からピッチまでは最短7mと非常に近く、4階には国内最大級のVIPフロアを設け、ヨーロッパ水準の観戦環境を実現した。

今回フィールド用照明としては国内新設スタジアムとして初となる全面LED投光器を採用している。日本サッカー協会基準を満たし、ピッチ全域で照度1500lxを確保している。LED投光器は3タイプの配光を組み合わせることで、必要照度にあわせた点灯パターンを可能にしている。LEDと狭角配光設計の新レンズの組み合わせにより、まぶしさの原因になる光の重なりを制御する光源モジュールを開発した。また、Ra80のLEDはテレビ中継の高演色に対応し、高い色の再現性を実現している。

万が一の時には、地域の一次避難所や災害対策本部の機能を担うことも想定されている。

フィールドを均一に高照度で照らすソフト技術[空間照明設計]

380灯を超える照明器具の配置、数量、角度をコントロールし、フィールド全体を1500lx の高照度でムラなく照らすことで、選手がプレーしやすい照明環境を実現。

プレーする選手のまぶしさをおさえた光源のハード技術[配光設計]

パナソニック独自の配光技術により、光源からの光を絞る狭角配光を実現。まぶしさの原因となる光の重なりを減らすことで、フィールド水平方向のグレアに加え、光源を見上げたときのグレアも低減。また、ランニングコスト削減に貢献する省エネや長寿命、復帰点灯の早さなど、施設のLED照明化メリットを最大限に発揮した。