パナソニックが追求するZEB(Net Zero Energy Building)

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは

わが国の最終エネルギー消費の3割以上を占める民生部門は増加傾向にあり、徹底的な省エネルギーが喫緊の課題となっています。このような背景から、室内外の環境品質を低下させることなく、大幅な省エネを実現するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が注目されています。2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」では、「建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物での平均でZEBを目指す」とする政策目標が設定されました。

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義

・建築構造や設備の省エネルギー
・再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用
・地域内でのエネルギーの面的(相互)利用

の対策をうまく組み合わせることにより、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー 消費量がゼロ、あるいは、おおむねゼロ、となる建築物。

(ZEBの実現と展開に関する研究会 2009年11月)

実現・普及に向けたZEBの定義

また、2015年11月にはZEBの実現・普及に向けて、ZEBロードマップ委員会が次のように定義しています。

■ ZEB Ready(ゼブレディ)

ZEBを見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化および高効率な省エネルギー設備を備えた建築物

■ Nearly ZEB(ニアリーゼブ)

ZEBに限りなく近い建築物として、ZEB Readyの要件を満たしつつ、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近付けた建築物

■ ZEB(ゼブ)

年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ、またはマイナスの建築物

これら3つに加え、新しい概念の「ZEBオリエンテッド」を含めて、広義のZEBと定義されています。

ZEBの定義 ZEBの定義

パナソニックが提供するZEBソリューション

パナソニックでは、ZEBを目指す省エネルギーとエネルギー自立を実現するために、それぞれの項目について次のような試みを進めています。

省エネルギー

建築構造や設備の省エネルギー

エネルギー消費量の少ないLED照明や高効率空調設備を、人感センサやタイマーを用いてきめ細かな制御を行い、快適と省エネを両立します。
また、BEMSによって各設備の消費電力や運転状況を把握。

中規模(~4,000㎡)施設に最適なBEMSとして、ZEBリーディングオーナー55社:51施設で導入・運用実績のある
「Emanage(エマネージ)」をパナソニックよりご提供しています。

■Emanage 導入実績 ZEB:16件、Nearly ZEB:13件、ZEB Ready:22件 (2022年3月現在)

「Emanage(エマネージ)」は、補助金執行団体(SIIおよびSERA)への報告時に必要な「Aファイル」「Bファイル」を容易に出力することができ、効率的なZEB運用をサポートします。

エネルギー自立

再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用

発電効率トップレベルの太陽光発電システムやリチウムイオン蓄電池の運用により、ピークカットやピークシフトを実現。自給自足エネルギーを効率的に利用します。

地域内でのエネルギーの面的(相互)利用

高層ビルが林立している場合は、複数ビルのエネルギー施設を共有化し、地域冷暖房としてエネルギーを面的利用することも効果があるとされています。汐留地区では夜間電力を利用して氷や蒸気を蓄熱槽に蓄える地域冷暖房を行い、エネルギーの面的利用を実現しています。この氷や蒸気を昼間のピーク時に空調に利用することにより消費電力を平準化。執務者の快適性を損なわずに省エネを図っています。

ZEBプランナー

パナソニックは「ZEB」の普及・省エネ技術の発展に貢献するため、
一般社団法人環境共創イニシアチブが公募する「ZEBプランナー」に登録いたしました。


2022年度
ZEB受注実績
300㎡未満 0件
2,000㎡未満 1件
2,000㎡以上 2件

2025年度に当社が受注するコンサルティング業務のうち、ZEBの占める割合が50%以上とすることを目指します。

2022年度
2021年度
2020年度

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