JR博多シティ

ライティングにより空間の質を最大限高めながら、施設全体で大幅な省エネを実現したい。駅のエネルギーソリューションJR博多シティ

お客様の課題

立体化した駅の構造に応じた省エネ照明設備が求められた。

九州新幹線の全線開通に先立ち、博多駅ビルが建て替えられ、JR博多シティとして誕生しました。博多市街地は博多空港から近いために、建物の高さは航空規制によって約60mに制限されています。駅ビルの建て替えにあたっては、大幅な床面積拡大が求められましたが、平面積は限られていたため、盛り土上にあった線路をそのままに、地下を掘削してボリューム拡大が図られました。地下・地上ともに活用することで、延べ床面積約20万m²が創り出され、線路上空間を活用した駅ビルには博多阪急が出店しています。
駅をまたぐ形でビルが構築されたため、3階部に改札口を新設。ここから各ホームへのアクセスが確保されています。この3階柵内コンコースは2層吹き抜け空間となっており、ランプメンテナンスと、施設全体の省エネ照明設備が求められていました。

高天井にLEDダウンライトを採用した3階柵内コンコース。

高天井にLEDダウンライトを採用した3階柵内コンコース。

取り組み

高効率照明器具の採用で照明消費電力を大幅に削減。

博多口のファサードではターミナル駅の場所としてのアイデンティティを光で表現。「時間軸で変化する昼と夜の異なる駅ビルの顔」を表現しています。2層吹き抜けの3階柵内コンコースにはランプメンテナンスにも配慮して、デザイン性が高くランプ寿命も長いLEDダウンライト約230灯を設置。博多口と筑紫口の連絡通路となっている1階柵外コンコースには高効率のWエコ環境対応照明器具を進行方向にライン状に伸びる照明計画を採用しました。
照明計画にあたっては、空間の光の見え方や明るさ感をイメージしやすいように簡易CGを用いてFeu(明るさ感指数)で比較検討を行いました。
西側博多口の専門店街「アミュプラザ博多」には高効率な照明器具を積極的に採用。省エネに配慮して、通路のダウンライトやシーリングライトにLED照明器具を導入。空間デザインに沿うようにLED特注照明も数多く採用されました。
また、フロアのダウンライトにはセラメタプレミアSが採用され、3,000Kの温かみのある照明空間が創り出されています。さらに、館内には監視カメラが各所に採用されたほか、催事情報を動画で提供するデジタルサイネージが導入されました。

博多口と筑紫口の連絡通路に配された高効率のWエコ環境対応照明器具。

博多口と筑紫口の連絡通路に配された高効率のWエコ環境対応照明器具。

催事情報を動画で提供するアミュプラザ博多8階のデジタルサイネージ。

催事情報を動画で提供するアミュプラザ博多8階のデジタルサイネージ。

効果

3階柵内コンコースで約67%削減、1階柵内コンコースで約37%削減。省エネルギーと安全・安心を両立。

3階柵内コンコースでは長寿命・コンパクトなLEDダウンライトを採用することで、メンテナンス性とデザイン性の両立をはかった上で、消費電力ではエバーライト案と比較して67%削減しながら床面平均照度約500 lxを確保。1階柵外コンコースではWエコ環境対応照明器具516台を点灯制御することで、改修前と比較して消費電力を約37%削減。約1.4倍明るくなり、床面平均照度約500 lxを確保しています。
この事例はJR九州施設全体の省エネ化にも波及し、事務所や駅舎の新築や改修に高効率照明器具が積極的に採用されるようになりました。
なお、この件名は環境省主催『省エネ・照明デザインアワード2011』の公共施設部門で優秀事例賞を受賞しています。

ターミナル駅の場所としてのアイデンティティを光で素直に表現。「時間軸で変化する昼と夜の異なる駅ビルの顔」を表現している。

ターミナル駅の場所としてのアイデンティティを光で素直に表現。「時間軸で変化する昼と夜の異なる駅ビルの顔」を表現している。

用語解説

Feu

人の感じる空間の明るさ感を数値化する、照明における新しい指標。現在、一般的に照明の明るさの基準として用いられているのは、120年前に作られたルクスという単位です。ルクスとは照明が当たっている平面、一般的には床面や机上面など水平面の明るさだけを示しています。人は空間を見るとき、床だけを見るのではなく、天井や壁も見ています。壁に当たる光や床からの反射光などの影響を総合的にとらえ、空間に対する明るさ感を数値化した指標が「Feu」です。

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