東京急行電鉄株式会社 自由が丘駅

LED照明で省エネはもちろん、ターミナル駅の空間を豊かに演出してほしい。LED照明ソリューション東京急行電鉄株式会社 自由が丘駅

お客様の課題

駅のCO2排出を25%※1削減する使用電力量削減のための具体策がほしい。

日本政府は温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%※1削減するという目標を示しました。このような背景のもと、環境省は公募により地域の二酸化炭素排出量の25%※1削減に効果的な取り組みを推進し、地域の活性化を図るとともに、環境負荷の小さい地域づくりを実現するための事業を支援する事業を2010年から推進しています。東京急行電鉄株式会社様では、「東急自由が丘駅チャレンジ25地域づくり事業」として、東京都目黒区南部に位置する東急東横線・大井町線、1日平均約14万人が乗降する自由が丘駅をフィールドとして事業を申請し、チャレンジ25地域づくり事業として認定されました。そこで、課題となったのが、どのようにして二酸化炭素排出量を25%※1削減するかでした。自由が丘駅における使用エネルギーの多くを占める電力使用量の削減方策が求められました。
※1 2010年比、2012年3月東京急行電鉄「スマートモデル自由が丘駅あかりプロジェクト」パンフより。

「スマートモデル自由が丘駅 あかりプロジェクト」は、環境省が推進するチャレンジ25地域づくり事業の一つとして採択されたモデル事業です。パナソニックはアドバイザーとして、照明計画や照明器具設計に貢献しました。

「スマートモデル自由が丘駅 あかりプロジェクト」は、環境省が推進するチャレンジ25地域づくり事業の一つとして採択されたモデル事業です。パナソニックはアドバイザーとして、照明計画や照明器具設計に貢献しました。

取り組み

電力使用量の約半分を占める照明を高効率LEDへ。

ホーム、コンコース、駅務室、旅行センターなどに、高効率LED照明器具1,174台を設置。旅客ゾーンの照明計画には、空間の明るさ感指標 「Feu(フー)」を活用し、徹底した省エネシミュレーションを重ねていきました。また、ホーム照明には、運転士へのグレアを抑制しつつホームの明るさ感を向上させる配光制御をほどこした専用器具を開発。使用しているLEDは、新方式のセラミック基板を採用し、高品位な光環境を実現しています。

(左)シミュレーション(蛍光灯)平均照度214 lx/Feu4.9 (中央)シミュレーション(LED)平均照度221 lx/Feu4.8 (右)シミュレーション(LED+Feu)平均照度229 lx/Feu5.9

(左)シミュレーション(蛍光灯)平均照度214 lx/Feu4.9 (中央)シミュレーション(LED)平均照度221 lx/Feu4.8 (右)シミュレーション(LED+Feu)平均照度229 lx/Feu5.9

セラミック基板採用一体型LED照明器具が設置された東横線ホーム。

セラミック基板採用一体型LED照明器具が設置された東横線ホーム。

運転士へのグレアを抑えつつ、「Feu」値を上げる配光制御を行ったホーム用LED照明器具。

運転士へのグレアを抑えつつ、「Feu」値を上げる配光制御を行ったホーム用LED照明器具。

セラミック基板を採用した新方式

セラミック基板を採用した新方式

人体の生体リズムに合わせた照明制御で、快適とエコを両立。

コンコース照明の明るさと色合いを自由にタイムスケジュール制御できる調色照明システムを導入。サーカディアンリズムと呼ばれる人間の生体リズムに合わせて、LED照明の照度・色温度を自動制御します。朝は、すっきりとした白を基調に。夕方以降は温かみと落ち着きを感じられる暖色系に。シーンに合わせた駅のあかりを演出することで、快適とエコの両立を目指しました。

1日の調光・調色制御スケジュールイメージ(例)時間帯、乗降客数に応じて、適正な照度、色温度を提供することにより、省エネと快適性を両立。

1日の調光・調色制御スケジュールイメージ(例)時間帯、乗降客数に応じて、適正な照度、色温度を提供することにより、省エネと快適性を両立。

先進の有機EL照明を駅施設の一般照明として設置。

駅施設の一般照明として実用的設置は日本初※2といえる有機EL照明を設置。有機EL照明は、非常に薄型で輝度の低い面発光光源のため、蛍光灯に代わる光源としても汎用化への期待が高まっています。現時点ではLEDを上まわる性能にはなっていませんが、平成25年度には、さらに性能向上した有機EL照明に置き換える計画になっています。
※2 日本国内の駅施設の一般照明としての有機EL照明器具の実用的設置において。2012年3月30日現在。当社調べ。

有機EL照明器具を採用したシースルー改札口。

有機EL照明器具を採用したシースルー改札口。

有機ELの薄さとコンパクトさを活かした、一体感のあるデザイン。

有機ELの薄さとコンパクトさを活かした、一体感のあるデザイン。

効果

高機能照明制御システムの導入で電力使用量25%※1削減を目指す。

自由が丘駅のホームでは、年間スケジュールのタイマー制御に加えて、照度センサと人感センサを組み合わせた高機能な照明制御システムを導入しました。この照明制御と照明改修により、合計約40万kWh/年の電力使用量を削減。CO2排出量では約131 t-CO2/年※3の削減を目指しています。
※1 2010年比、2012年3月東京急行電鉄「スマートモデル自由が丘駅あかりプロジェクト」パンフより。
※3 年間CO2排出量は電力量にCO2排出量の換算係数(0.324kg-CO2/kWh) を乗じて算出。〈東京電力株式会社CO2排出原単位(2009)より〉

明るさ/人感センサによる調光。

明るさ/人感センサによる調光。

タッチパネル採用の照明制御システム。

タッチパネル採用の照明制御システム。

将来のビジョン

最適制御により、さらなる低炭素化を実現。

このプロジェクトは、低炭素社会に向けて、人が集まる駅を中心に街づくりや人々の意識を変えていくことも狙いです。今後、導入した制御システムをチューニングすることで、きめ細かな省エネを実施。より快適でエコな駅の照明環境を創出し、全国の駅の「快適とエコの両立」をさらに進めていきます。

用語解説

Feu

人の感じる空間の明るさ感を数値化する、照明における新しい指標。現在、一般的に照明の明るさの基準として用いられているのは、120年前に作られたルクスという単位です。ルクスとは照明が当たっている平面、一般的には床面や机上面など水平面の明るさだけを示しています。人は空間を見るとき、床だけを見るのではなく、天井や壁も見ています。壁に当たる光や床からの反射光などの影響を総合的にとらえ、空間に対する明るさ感を数値化した指標が「Feu」です。

サーカディアンリズム

サーカディアンとはラテン語で「ほぼ一日」を意味しています。生物の生理機能(深部体温、自律神経、内分泌)や行動の特性が1日で変化することを意味しています。たとえば、ヒトを含む多くの生物には、地球の自転による昼夜の交代に同調できるように、ほぼ24時間の周期で体内の機能を変化させる機能が備わっています。その機能を阻害しないように、照明環境を創り出せば、身体的にも心理的にも安定した環境を提供することができます。

有機EL照明

有機EL照明は非常に薄型で輝度の低い面発光光源のため、蛍光灯に代わる光源としても汎用化への期待が高まっています。また、素材によってはフレキシブルに曲げられる特性もあり、サインやディスプレイ用途などへの応用も期待されます。しかし、現時点ではLED照明を上回る性能を発揮できていません。今後の光束向上や長寿命化などの性能アップが求められています。

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