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照明設計資料:防災照明(誘導灯)

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誘導灯とは?

誘導灯は災害や停電の発生時、建物にいる人々が速やかかつ安全に避難できるよう、避難口や避難方向を表示する防災照明器具です。消防法施行令第26条及び地方自治体の火災予防条例などにより、各種施設、劇場、ホテルなど人の多く集まる場所に設置が義務づけられています。

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届出について(消防法施行規則第31条の3)

誘導灯及び誘導標識は、工事完了後4日以内に、その建物の関係者(所有者・管理者・占有者)が所轄の消防長又は消防署長に図1の消防用設置届出書を提出することが義務付けられています。その時には図2の試験結果報告書も添付しなければなりません。

図1:設置届出書(例)

図2:試験結果報告書(例)

使用に関する留意点について

誘導灯の配線について

当社誘導灯〈電池内蔵型〉の電源線(白・黒・赤線)は次のようにご使用ください。

一般的な配線(2線引き)

誘導灯は原則としてこの配線方式で結線してください。誘導灯は必ず分電盤から専用回路とし、分電盤と器具の間には消灯スイッチを設けないでください。
この場合、黒赤のリード線を束ねて電源線の1線と接続し、白を電源線の他の一線と接続してください。

一般的な配線(2線引き)は、白線は共通線、白と黒の間は電源(充電)回路、白と赤の間は点滅制御(安定器)回路

消灯する場合の配線

「誘導灯の消灯」に適合する場合には誘導灯と誘導灯用信号装置との組み合わせにより、通常時誘導灯を消灯することができます。誘導灯を消灯しても継続して蓄電池は充電しておりますので、非常時(停電時)には自動的に蓄電池で非常点灯します。

消灯する場合の配線は、白線は共通線、白と黒の間は電源(充電)回路、白と赤の間は点灯制御(安定器)回路
絶対にしてはならない配線
注意)3線配線方式の場合にしてはならない配線図の例。機器を損傷する恐れがあります。

注意事項

  1. 誘導灯は、停電時に確実に非常点灯するかどうかを6ヵ月に1回は点検して、常に事故に際して備えを保つことが必要です。又、誘導灯に内蔵しております電池は、蓄電池ですので寿命に限りがあり、その取り替え寿命は、一般的に4~6年ですが、電源の状態や使用温度によって大きな影響を受けますのでご使用中に適宜交換して頂くことが必要になります。消防法では、20分間(長時間定格は60分間)以上非常点灯しなければならないよう規定されていますので、もし非常点灯時間が20分間(長時間定格は60分間)未満になった場合には、定格に合った交換用蓄電池をご用命の上、すみやかに交換してくだい。
  2. 「資源の有効な利用の促進に関する法律」により、2001年4月1日より誘導灯の非常電源として用いられる蓄電池等の回収、再資源化が義務付けられました。使用済み蓄電池のリサイクルにご協力ください。
  3. 蓄電池の特性上、使用周囲温度により影響を受けますから、常温でご使用ください。
  4. 蓄電池回路にヒューズが入っているものは、必ず規定容量のヒューズと交換してください。
  5. 大型ビルなどで、誘導灯設置後、受電まで長時間かかる場合は、内蔵蓄電池のコネクタを外しておいてください。コネクタをつないだままですと、内蔵蓄電池が過放電状態になり、寿命に影響します。
  6. 24時間以上充電してから非常点灯するかどうか確認してください。

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