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バイオレメディエーション法とは、地下水中のVOCs(揮発性有機化合物)を特殊な微生物の働きにより無害化させる方法であり、下記に示す2種類に分けられます。
バイオオーギュメンテーション法
VOCsを脱塩素化させる微生物を外部より持ち込み、酸素や栄養源を添加して、浄化促進を行う方法です。経済産業省や環境省の指針による環境影響評価などの手続きが必要となります。
バイオスティミュレーション法
汚染サイトに土着している土壌微生物に対して、酸素や栄養源を添加し、活性化して浄化作用を促進する方法です。土壌・地下水中に有用な微生物が生息していることが必要となります。
微生物による汚染浄化は、浄化に効果を持っている特殊な有用微生物が存在していなければ、実施する事ができません。この微生物が土中に生息しているかどうかを見つけるための評価を、Bacteria Identification Test(BIT法)といい、当社では、微生物を遺伝子レベルで同定・定量する技術を開発し(岐阜大学との共同特許取得)、バイオレメディエーションによる浄化可能性を高めています。
土壌・地下水調査 | 土壌および地下水の汚染状況を把握するために調査を行います |
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適用性評価 | 土壌・地下水調査結果や地下水を用いた室内試験から浄化の適応性評価を行います |
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設計 | 栄養源の拡散解析や消費量計算値などから、最適な注入地点、注入量、栄養源の種類等を設計します |
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施工 | 現場の状況や施工性,工期などから最適な施工方法を選択して工事を行います。 |
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モニタリング | 浄化効果の確認や再注入等の検討を行います |
ボーリングにより、対象となる土壌、地下水の採取で詳細調査を実施し、汚染原因、濃度、分布等あらゆる汚染の状況を把握します。
(環境省指定調査機関 : 環2003-1-783 大阪府H15-1-155)
地下水モニタリング
土壌採取
ボーリング調査
マイクロアレイ(微生物解析)・トレータビリティ(室内分解試験)・現地実証試験という段階を経て、土中微生物が存在するかどうか、どのくらいの量が存在しているか、栄養塩(アムテクリーンなど)を投入して浄化効果が得られるかまで評価します。
遺伝子レベルで、土中微生物の存在と量を特定します。汚染を浄化する特殊な有用微生物は、22種類確認されています。分解能力の異なる微生物が、有害なトリクロロエチレンを無害化するためには、すべての分解経路をケアする微生物が必要です。ところが、現在そのような微生物はたった1種類しか確認されていません。そこで、異なる分解能力の微生物を組み合わせて無害化するためにも微生物の確認をする事が、バイオ浄化の第一歩なのです。
バッチ試験
連続試験
栄養塩により微生物を活性化させるバイオレメディエーション法は、浄化対象の土質や土地の使用状況(更地か建造物下か等)によって栄養塩の添加方法も様々です。適量を適正な位置に散布しなければ、求める浄化効果が得られない場合があるため、事前の調査や分析を経て、最適な方法を検討し施工します。
土質によっては注入用ロッドの打込みができない場合があります。土質、注入深度、注入地点数などによっては注入井を設置した方が安価になる場合があります。
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ロッド打込 |
栄養源の注入 |
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栄養源(固形) |
栄養源(ゲル) |
掘削置換工法との併用による相乗効果が発揮され、短期間での浄化完了が可能となります。
散布の様子
栄養源の散布
土壌掘削置換処理を行った掘削底面へ栄養源を散布します。