「人とクルマが集う街」に浮かびあがる新スタイルのカーディーラー店舗

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AUTO TOWN LAB

外観・ファサード

間接照明が空間に広がり感と賑わい感を与え店舗奥へと視線を導く

車の購入プロセスや利用形態は情報化社会の発展と共に大きく変化し、多様化が加速している。本施設は、それら時代の変化に応対するチャレンジの場として、ATグループ本社を核とする「オートタウン高辻~人とクルマが集う街~」の一角に計画された。建物は店舗棟と駐車場棟で構成され、主機能を担う店舗棟の1Fには「カフェ併設型キッズパーク」を設置している。

前面道路に面するオープンな吹抜空間を設け、異なる空間性(=店舗の特徴)が外部からもダイレクトに感じられる計画とした。2F天井に光源遮光角15°の銀色鏡面仕上ダウンライトを採用し、黒色の天井スリット内に設置することでグレアに配慮している。間接照明が店舗奥へと視線を導くと共に、空間に広がり感や賑わい感を与えている。夜間は道路から店舗内部が目立つようにもなっている。

1階:カフェ・キッズパーク

シームレスライン照明を各所に多用し明るさ感の確保と空間の統一感をはかる

折上げ天井を間接照明で優しく照らし出すことで心地よい滞留環境を生み出す

色温度3500Kのシームレスライン照明を各所に多用することで空間の華やかさや明るさ感を演出すると共に、散りばめられた枝のようなシームレスライン照明により空間に楽しさを加えた。シームレスライン照明を引き立てるため、近くにはTOLSOの小口径タイプのダウンライトを設置。

  • ■内装設計イメージパース

中央の芝生広場は天井を空に見立て、折上げ天井を間接照明で優しく照らし出すことで下部に心地よい滞留環境を生み出すことを意図した。パーティールームにはSmartArchiのソフトライトを採用し、器具の存在感やまぶしさを抑え、やわらかい印象の空間を演出した。

照明イメージ ※写真をクリックすると拡大表示します

採用照明器具

2階:店舗棟車両展示スペース・商談ルーム

L型内照式照明とライン照明を店舗棟と駐車場棟に使用し空間の統一感をはかる

間接照明・スポットライト・ダウンライトの併用で”車を魅せる”空間に

2Fは約17m×26mの無柱展示空間に、完成車両の最終検査ラインをイメージしたL型内照式照明が連続する”車を魅せる”空間演出とした。L型内照式照明には、色温度3500Kのダウンライトを組み込むと共に、ライティングレールにて車両照射用に色温度4000Kのスポットライトを適所に設置することで、車両展示空間としての機能性や快適性にも配慮した。スポットライトは配光調整機能付きと車への映り込みに配慮したグレア低減レンズを併用した。
駐車場棟と店舗棟とは、ライン照明を用いて空間デザインを統一することで、駐車場としての機能を保ちながらも入店前のお客様に驚きや高揚感を与える空間となっている。

ガラス張りの商談ルームはベース照度を少し落とすことでガラス面への映り込みを抑制し、室内から購入検討車を確認しながら快適に商談を行うことができる。

■内装設計イメージパース

照明イメージ ※写真をクリックすると拡大表示します

採用照明器具

物件情報

所在地 愛知県名古屋市
施主 愛知トヨタ自動車株式会社
建築設計 株式会社安井建築設計事務所
施工 株式会社竹中工務店
電気工事 株式会社トーエネック
竣工 2020年4月

店舗棟と駐車場棟の2棟からなる本施設は、ATグループ本社を核とする「オートタウン高辻~人とクルマが集う街~」の一角に位置している。このエリアにはATグループに関連する個性的な自動車販売店舗が多く建ち並ぶが、本施設は「新たな価値を生み出し提供する場-ラボ-」として、他店舗とは異なる個性を醸し出す新たなスタイルの店舗となっている。
1Fと2Fはパブリック性・プライベート性が相反する特徴的な空間で構成されているが、光のラインを共通のアイテムとして各所に用い、色温度を3500Kに統一することで、空間それぞれの特徴を演出しつつも店舗全体がまとまりのある印象的な光空間となっている。

採用照明器具

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