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ここだけの話

スペシャル対談 集客力のある店舗づくりの極意とは www.neuve-a.com www.tictac-web.com www.tatsuoyamamoto.jp
チックタック札幌ステラプレイス店  納入事例レポートへ
店の顔づくりと動線の改善で売上がアップ
お客様の目に留まる店舗デザインの基本形を確立

松崎:

チックタック事業部に異動する以前は、同じ系列のメンズセレクトショップ「コレクターズ」のバイヤーや店長をしながら、内装も担当していました。私がチックタックの店舗を見て最初に感じたのは、各店舗にデザインの統一感がなく、お客様がひと目で「チックタック」だとわかるエッセンスが見えてこない、ということでした。これは再構築が必要だと強く思いましたね。
そこで山本さんに、お客様に「チックタックここにあり」と印象づける、何かアイコンのようなものを作って欲しいとお願いしました。それがチックタックの「顔」になり、お客様の記憶に残る店舗になると考えたのです。

山本:

そこで私が提案したのが、どの店舗も木目を基調とすることでした。もちろん店舗が入る商業施設や地域の違いによって客層が異なりますから、それぞれアレンジが必要です。例えば客層が若者が中心の店舗には薄い色の木目を使用してカジュアル感を出したり、都心にあって大人の女性向けの店舗には濃い色の木目を使用して高級感や重厚な雰囲気を醸し出したりしました。


松崎:

山本さんがデザインした木目とガラスを組み合わせた展示ケースは、「あ、時計屋だ。チックタックだ」と、お客様が2秒くらいで認識できるんです。この「2秒でわかる」ということに私はこだわっています。店の前を歩いているお客様に3秒だと長すぎる(笑)。
今の店舗の形になってから実際に営業成績は伸びていて、「チックタック」という時計店の存在がわかりやすくなったのでディベロッパーからも歓迎され、1年に7〜8店舗のペースで新規出店を続けています。山本さんのデザインや照明設計が一役買っているのは確かですね。


木目にガラスの展示ケースを組み合わせた什器はチックタックのトレードマークに


お客様が回遊しやすい動線設計でチャンスロスをなくす

松崎:

私が感じていたもうひとつの問題は、お客様の動線です。什器のレイアウトに問題があるなど、お客様が店内を回遊できていないと感じる店がいくつもあり、順番にリニューアルしていくことを考えています。
例えば今回リニューアルした札幌ステラプレイス店は、もともと売上が全国で1、2を争うほどあり、クリスマス前になると、お客様が接客を今か今かと待っているような状態でした。でも什器がお客様の動きやスタッフの視界の妨げになっていて、お客様がスタッフの接客の順番を待つ居場所がなかったり、待っているお客様がどこにいるのかをスタッフが見つけられなかったりして、お客様が待ち切れずに帰ってしまうということがあったんです。 そういったチャンスロスを解消できれば、さらなる売上アップやお客様の満足度アップにつながると考えたわけです。


山本:

元々チックタックの展示には、お客様が次々と見たくなる仕掛けがあります。什器のコーナーを丸くすれば、お客様がディスプレイを見ながら歩いても、自然と店内を回遊できるようになると考えました。
小さな什器をいくつか配置する際にも、お客様が次にどの島へ行けばいいのか迷うことのないよう心掛けました。また店員が店内のどこからでもお客様を確認できるように、什器の高さにもこだわっています。
床に置かれていた姿見をなくして什器に鏡を組み込んだのも、狭い店内から少しでも動線の妨げになるものは除きたいと考えたからです。姿見のスペース分、陳列ケースを増やすこともできますからね。


お客様が回遊しやすいようにコーナーを丸くしている。足元の間接照明にはお客様を店内へ誘導する効果が。


松崎:

姿見を置いている時計店も珍しいでしょう?チックタックは時計をファッションのトータルコーディネイトの1アイテムと考えています。お客様がプレゼント用として買いにいらした時は、贈る相手の普段のファッション傾向を尋ね、それに近いスタッフが試着してお見せするんですよ。
チックタックでは接客の際にきめ細かくヒアリングすることによって、プロファイリングをするんです。ご自身用かプレゼント用か。ご自身用だったらどんな時に使うのか。仕事用か休日用か、など。こういったことを聞き出して、ぴったりのものを探し出して、おすすめするんですよ。


店舗づくりの極意 その2
お客様が回遊しやすく、スタッフが接客しやすい動線を作るべし
  • 什器のコーナーに丸みを持たせる
    什器のコーナーに丸みを持たせるお客様がディスプレイを見ながら自然に店内を回遊できるよう、
    コーナーは丸みを帯びた形状。
  • 鏡を什器にビルトイン
    鏡を什器にビルトイン狭い店舗のスペースを最大限に生かすため、鏡を什器に組み込んで、ゆとりある動線を確保。
  • 什器の高さや配置に変化をつける
    什器の高さや配置に変化をつける店内を見渡せるように、レジカウンターを中央に。どの位置からでもお客様が見えるように、低めの什器を多用。奥まで見通せるように什器の配置にも配慮した。
  • 什器の奥行きや引き出しにも工夫
    什器の奥行きや引き出しにも工夫什器の収納に在庫品などを入れないようにして、開閉を減らす工夫を。什器の奥行きに差を付けて、カウンター代わりに使用できるスペースを用意。

  • 視野選択フィルムの使用
    視野選択フィルムの使用レジカウンターから出入りできる通路が3カ所あり、お客様のいる場所へ移動しやすいレイアウト。展示ケースの背面に視野選択フィルムを貼れば、裏側からでもお客様の様子を確認できる。
  • 視野選択フィルムとは?
    視野選択フィルムとは?

    入射角により透過度が変化し、正面から見るとすりガラスのように見えるフィルム。ガラスケース越しにお客様と視線が合わないようにしたい時に重宝。
    背後が見えないため、スタッフがデコレーションしたディスプレイがより引き立つ効果も。


    視野選択フィルムとは?

    ガラスケースを背中合わせに使用する時にも使える。


松崎氏の動線に対する課題を、山本氏はいかに解決し、コンセプトを作り上げたのか―山本流発想術を公開。
提案サクセスストーリー チックタック編