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ここだけの話

スペシャル対談 集客力のある店舗づくりの極意とは www.neuve-a.com www.tictac-web.com www.tatsuoyamamoto.jp
チックタック札幌ステラプレイス店  納入事例レポートへ
商品を引き立たせる照明手法を確立
「主役は内装ではなく商品」という考え方が一致

松崎:

実はいちばん変えたかったのが、照明でした。時計はガラスで覆われていますが、ガラスは光を反射します。さらに盗難防止のためガラスの展示ケースに入れるので、時計のディテールである文字板の手前にガラスが二重になるわけです。光の反射を抑えながら商品をライトアップするには、できるだけ遠くから照射するか、展示ケースの中から照射するしかないんですよ。
チックタックの商品展示は、高さのある陳列ケースを壁面展開することがベースになります。上段から下段まで陳列した商品すべてをしっかりライトアップするのは難しいこと。展示ケース内にシームレスの蛍光灯を縦に設置して、上段から下段まで照らしている店舗があるんですが、蛍光灯がお客様にまる見えで、視覚的なノイズになっているんですね。「商品を引き立たせるもの以外は、お客様の視界に入らないようにする」というのが私のモットー。だから余計なデコレーションやシャンデリアも必要ありません。主役はあくまで商品で、内装は主役じゃないんです。

山本:

「主役は商品、余計なものは省く」という松崎さんの考えに、私も同感でした。主役を引き立たせるためのライティングやデザインが店舗のあるべき姿だと思っていましたから。松崎さんの考え方はコストありきじゃない。例えばコストを抑えるためには、照明器具の台数は少ない方がいいのだけれど、松崎さんの考え方は、最善を考えた結果、照明器具の台数が多くなるのならOK。それが商品をより美しく見せる方法であり、ノイズにならなければよい、というものなんです。


壁面展示を複数のライティングで美しく

松崎:

チックタックの特長である高さのある陳列ケースに対して、今、私がベストと考えている照明手法は、複数のライティングの組み合わせです。空間全体を間接照明でぼんやりと照らしながら、商品を個々にライトアップ。そうするとお客様の視界に入る光源はひとつもなく、商品をきれいに照らすことができます。


山本:

間接照明は店舗の中にキレイな光の帯を作り、お客様を店内に誘導する効果もありますね。店舗の入り口付近にある什器の下から床面を照らす光が、お客様を店内に誘導します。店内に一歩入ると、今度は壁面に浮かぶ光の帯がお客様の視界に入り、店の奥に引き込みます。

クライアントの照明手法を、デザイナーがさらにアレンジ


山本:

ただこの手法は、周囲に壁がない店舗のときには難しいんです。そこで島型店舗のときはハイパワーなスポットライトで天井から照射し、陳列ケース内に照明器具を配置することなく、商品に光をあてる方法を考えました。松崎さんの考える照明手法を私なりにアレンジしてみたわけです。
これまではCDM-Tのスポットライトを使用していたのですが、今年の2月にリニューアルオープンした札幌ステラプレイス店では、高演色タイプのLEDスポットライトを初めて採用。ハイパワーな光で照射できるので、ベース照明と演出照明を兼ねることができました。間接照明などにもLEDを採用し、オールLED照明の店舗になりました。
LED照明は数年前から部分的に導入を始めて、昨年オールLED照明にチャレンジすることができました。それも、松崎さんのご理解があったから実現したことだと思っています。


松崎:

LED照明にすると省エネはもちろん、スタッフのランプ交換の負担もなくなります。熱による革ベルトなどの商品の劣化を防ぐ効果もあり、LED照明導入は大賛成でした。最近はお客様も粒を見てLEDを認知されるようになってきました。
オールLED照明にすれば、エコに取り組む企業姿勢をお客様にアピールすることができます。「このお店は環境に配慮しているな」と認識されることは、顧客のファン化にもつながると考えています。
またスタッフのためになることも積極的に取り入れるべきです。結果的にそれは売上につながっていきますからね。

私が求めているのはこうした結果なんですよ。今まで誰もやってこなかったことであってもそれが良い結果を生むなら、躊躇なくチャレンジしていきたいと思っています。
チックタックはこれまで他の企業がやってこなかったことを次々と取り入れてきました。新しいことにチャレンジするのはパルコグループの企業姿勢でもありますからね。


山本:

私もどんどん新しい提案をしていきたいですね。チックタックの皆様と共に、店舗をさらに進化させていきたいです。


店舗づくりの極意 その3
スポットライトの活用などで、展示ケースに照明を配さない商品演出をすべし。

山本氏は島型展示を展開するチックタック札幌ステラプレイス店に、LEDスポットライトを導入。ハイパワーで高演色なタイプを選ぶことで、ベース照明と演出照明を兼ねた使い方を可能に。可動域が広いので細やかな角度調節ができ、展示ケース内に照明器具を設置することなく、商品1点1点を美しくライトアップした。
お客様の視界に光源が入ることがないため、商品を引き立たせる演出となった。

上下90度、360度回転し、
さまざまな方向を照射できるLEDスポットライト。

  • 札幌ステラプレイス店の例
    札幌ステラプレイス店の例ベース照明と演出照明を兼ねる
    ハイパワーなLEDスポットライトを使用。
  • スポットライトで遠くから照射すれば、
    特徴ある形の什器にも対応できる。
  • 高演色タイプを使用すれば、
    時計1点1点が生き生きと、艶やかに。
札幌ステラプレイス店の制約を、
LED照明で解決できた理由とは…最新の照明を味方につけるノウハウを紹介。
提案サクセスストーリー チックタック編