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提案サクセスストーリー 第2回 Step1:オリエンテーション

Step1:オリエンテーション 常に備えよ。いつどこでオリエンが始まってもいいように。
www.tatsuoyamamoto.jp
チックタック
チックタック
パルコグループの株式会社ヌーヴ・エイが運営する腕時計のセレクトショップ。腕時計をファッションパーツとして楽しむことをコンセプトに、チックタックのほか「TORQUE(トルク)」「SPINDLE(スピンドル)」というショップブランドで出店先のニーズに合わせ、多彩なコンセプトでの店舗展開を行う。現在66店舗(2011年4月末)を展開中。国内外からセレクトした腕時計を独自に編集し、シーンや好みに合わせて提案するスタイルで支持を集めている。
チックタック札幌ステラプレイス店  納入事例レポートへ
オリエンは突然に。だからいつでもスタンバイ。
オリエンイメージ

全国に60店舗以上を展開する腕時計のセレクトショップ「チックタック」の店舗デザインを、6年前からすべて担当している山本氏。すでに40店舗以上のデザインを手掛けてきた。
年間7〜8店のペースで新店を出店し、改装も年に数店行う「チックタック」。オープン時期は春と秋に集中するため、年間計画を把握しながら複数の店舗デザインを並行して進めていかねばならない。そのため、週に1度行われるクライアントの定例会議に出席しており、店舗ごとにオリエンの場をセッティングされることは、あまりないという。
それでも急遽、出店が決まることもあり、いつどこで相談を持ちかけられるかはわからない。その場で課題を聞き出し、イメージをスケッチするという山本氏。「クライアントであるTiCTAC事業部長の松崎さんはとにかく忙しい方。私自身も他の仕事を含め常に20件以上抱えている。だからお話をいただいた時点で課題などを聞き出し、その場でラフスケッチまで描いて、イメージを確認するよう心がけている」という。
すき間の時間を上手に使うのが山本流。いつでもオリエンを受けられる準備をすることで、クライアントの都合の良いときに話し合いの時間を持つ。改めてオリエンの時間を設けてもらうより、早く仕事に取り掛かることもでき、効率的だ。


達人ならでは!-常に携帯している7つ道具
その場でラフスケッチが描ける道具を常に持っておく。

「たとえばディベロッパーの設計説明会にクライアントと共に行き、白図をもらったら、その帰りにカフェに入って議論。白図にトレペを重ねてその場でラフスケッチを描いてしまいます。この仕事にはそれぐらいのスピード感が必要ですね」と山本氏。
トレペの色は白が一般的だが、山本氏の場合は黄色。以前所属していた事務所で使われていた色で、習慣になっているという。「黄色い色に刺激されるのか、やらなきゃ、って気になるんですよ」自分を追い込んで仕事に向き合う姿勢も、学ぶべきポイントといえる。

  • 山本氏ご愛用のトレペはイエロースケッチングペーパー。A3サイズに切ったものを常に複数枚持参。マスキングテープもイエローで統一。
  • おなじみの三角スケールや、ステッドラーの製図用シャープペンシル、ピグメントライナーなど。
オリエン後、真っ先に向かうのはテナントの下見。

既築ビル内テナントの店舗設計の依頼を受けた場合は、真っ先に入店予定の場所を下見する。繁盛しているテナントは撤退しないわけだから、客の入りがよくないことは想像できる。ではなぜ集客できなかったのか。前のテナントがまだ営業している間に客の動きを見れば、その理由が必ず見つかるという山本氏。
月曜〜木曜のうちのいずれか1日と、金曜、そして土・日曜のどちらか1日の、計3回は必ず足を運ぶ。曜日や時間帯によって客の入りが全然違うからだ。まずは先入観なしに客の立場で店内を見て、次に少し離れた位置から客の動きをじっくりと観察する。
客の動きにはパターンがある。入り口付近ですぐに引き返す人、3分の1ぐらいまで入って引き返す人、店の奥まで入って、ぐるっと見てまわる人。どの動きをする人がいちばん多いかで、その店の持つ問題点がわかるという。


「初見で何か違和感を感じたら、それが何なのかを徹底的に考えます。
そして問題点が見えたら、そこをどう解消するかを具体的に考えていく。お客様が入りにくい店舗というのは、天井高や間口など、物件自体に要因があることが多い。でもそれは、照明の当て方や什器の配置で解消することが可能なんです。3回目の下見で、頭の中にデザインや照明のアウトラインがほぼできあがりますね。」

チックタック札幌ステラプレイス店のリニューアルでも、動線に着目した。
JR札幌駅に直結した駅ビル内にあり、集客力は抜群で、全国のチックタックの中でも1,2を争うほどの売上を誇る店舗。だが、動線や照明に問題があり、改善すれば売上はもっと伸びるとクライアントは考えていた。
この店舗をいかにデザインするかが、山本氏の腕の見せ所だった。


山本氏とクライアントであるTiCTAC事業部長 松崎氏が、店舗の展示手法について語り合う。時計店ならではの商品を魅せる技が満載。
ここだけの話 スペシャル対談 極意その1
「オリエンテーション」時にポイントを掴むために備えておこう
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