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提案サクセスストーリー 第2回 Step4:プレゼンテーション

Step4:プレゼンテーション プレゼンの機会は与えられるものではなく自分で作るもの。
www.tatsuoyamamoto.jp
チックタック
チックタック
パルコグループの株式会社ヌーヴ・エイが運営する腕時計のセレクトショップ。腕時計をファッションパーツとして楽しむことをコンセプトに、チックタックのほか「TORQUE(トルク)」「SPINDLE(スピンドル)」というショップブランドで出店先のニーズに合わせ、多彩なコンセプトでの店舗展開を行う。現在66店舗(2011年4月末)を展開中。国内外からセレクトした腕時計を独自に編集し、シーンや好みに合わせて提案するスタイルで支持を集めている。
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お客様目線を心掛け、一瞬の機会も逃さずプレゼン。

山本氏がプレゼン時に心掛けているのは、専門用語を多用せず、ユーザーベネフィットを伝えること。「例えば照明なら、お客様はW数など数値を言われてもわかりません。電気代が今より半分になるとか、ランプの取り替えが不要になるなど、お客様にとってどういうメリットがあるのかを具体的に説明するようにします」 お客様に何を伝えるかで、プランの説明にCGと模型のどちらを使うかを判断している。山本氏はチックタックのような全国展開の店舗を中心に手掛けおり、最初の店舗では模型を使い、デザインの基本形ができた後の店舗ではCGのみでプレゼンすることが多くなるという。ただし、新しい手法を取り入れる場合や、立体的に把握しないと理解が難しい提案をする場合は、やはり模型を作ってプレゼンするそうだ。 「クライアントが忙しく、プレゼンの時間を十分に頂けない時もあります。その場合は、別件でご一緒した時などちょっとした機会を見つけて切り出しますね」 臨機応変にプレゼンする山本氏の手法にぜひとも学びたい。

今回の札幌ステラプレイス店は、CGを使って店舗のプランをプレゼン。ラフデザイン後に店舗エリア拡張の話が持ち上がり、いったんは保留となったが、その間に検討を重ねることができた。最終プレゼンに至るまでに、クライアントと共に行動した際にできたすき間の時間を活用してラフプレゼンを行ったこともあり、クライアントの要望をしっかり反映させた、オールLED照明のプランを提案することができた。「すき間プレゼン」が、最後に効力を発揮した。


2011年3月にオープンした京都店プレゼン時の模型。


札幌ステラプレイス店プレゼン時のCG。様々なアングルを作成し、イメージを伝えるのがポイント。


限られた時間内で要点だけを伝える技術

移動中の車内や、エレベーターの中までもが、プレゼンの場!
「エレベータートーク」という言葉をご存じだろうか。 エレベーターに乗り合わせている間に自らのアイデアを相手に伝えて成功した、というサクセスストーリーに由来し、ポイントを絞り要点だけを伝えるショートプレゼンのことである。
山本氏も多忙なクライアントに配慮し、クライアントと共に出張する際の移動中の車内や、
新店オープニング立ち会い時などの時間を利用して伝えることがあるという。
多忙なクライアントを煩わせない気遣いやプレゼン技術も、デザイナーにとって不可欠な要素かもしれない。

LEDは新しい光源。クライアントの理解を得て試行錯誤。

新しいことに常にチャレンジし続けている山本氏だが、それもクライアントの理解があってのこと。今回のオールLED照明へのチャレンジも、クライアントの理解なしでは成し得なかったという。

山本氏が心掛けていることがある。それは、新店完成後はどんなに遠方でも訪れ、自分の目で客の流れを確認し、スタッフから生の声を聞くことだ。店内での動きやすさや接客のしやすさ、什器の使い勝手、店舗全体の雰囲気、照明の印象などをスタッフにヒアリングすることが、その店で新たに取り入れた手法の検証となる。今後さらにバージョンアップしていくためのアイデアにつながるという。
例えば「明るすぎるのでは…」というスタッフの声を聞くこともあるが、次の照明設計で改善することができる。
施工後、万一のことが起きた場合には、自己負担でやり直しを申し出る覚悟もある。自分の仕事に責任を持つことも、クライアントと信頼関係を築く上で、決して欠かせないことだ。
全く同じ条件の店舗は二つとないからこそ、次の店舗をデザインする醍醐味がある。環境が異なれば照明設計も全く同じプランにはならない。「照明設計は計算してもしつくせない」という山本氏。現場で感じたファーストインプレッションを重視するのは、計算ではなく自身の経験を信じているからこそ。新たなチャレンジを積み重ね、経験を蓄積。それが柔軟で自由な発想の源となる。


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