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海中道路ライトアップ | LIGHTING STYLE Vol.9 | P.L.A.M. | 照明設計サポート製品を探す

LIGHTING STYLE Vol.9

09 海中道路ライトアップ

土地の歴史や物語を表現する演出

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■物件概要
竣工:2015年5月
所在地:沖縄県うるま市
施主:うるま市
設計:株式会社環境設計国建
照明デザイン:株式会社松下美紀照明設計事務所
施工:マサ友電設・うるま電工JV(2工区)、有限会社阿波根電気(3工区)

平成27年 照明普及賞 受賞

海中道路ライトアップ

「鳳凰」のシーン

どの角度から見ても美しいライティング

沖縄本島の中南部、うるま市の勝連半島から平安座島まで、海を渡る道としてつくられた海中道路の中程に架けられた平安座海中大橋。新しいランドマークをつくるべく県内初のPC斜張橋が採用され、そのデザインは主塔とケーブルを伝説の鳥・鳳凰の雄姿に見立てている。昼間は美しい景観の中にある平安座海中大橋を、夜間も美しく見せ、観光需要を喚起し地域を活性化させたいという要望を受け、ダイナミック演出が施された。橋を歩いて見上げる視点、車に乗って眺めるシークエンスとしての視点、そして遠くから橋全体を見渡す視点のどこから見ても美しいライティングとした。主塔から伸びるケーブルが、パラレルに付いている側と、垂直に付いている側があり、左右異なる構造を均等に美しく照らすため、現地での実験によって配置が決められた。

主塔、ケーブルともに根元からライトアップをしているが、人も車も通る橋なので眩しくならないように、照明器具の設置には細かい配慮がなされた。橋桁に連続的に配置されたフルカラーLEDによって、雲の動きなど穏やかな色彩の変化が演出され、280mという橋の長さが強調されている。

[Lighting Point] この土地の歴史や物語を表現した14の演出シーン

「鳳凰」のシーン

「鳳凰五色」のシーン

「浜下り(海開き)」のシーン

「新年日の出」のシーン

Designer's Comment

うるま市の関係者や技術者の皆様と共働し、デザインのみならず照明器具の制作も行いました。海面に映し出される反射の光が幻想的な世界をつくり出し、道路の向こうに見える石川の街の夜景とともに楽しめます。

松下 美紀氏

松下 美紀氏

株式会社松下美紀
照明設計事務所代表
照明デザイナー

多賀谷 燎

パナソニックEC担当:

多賀谷 燎

九州EC(沖縄)