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コアレックス信栄富士川工場 | LIGHTING STYLE Vol.9 | P.L.A.M. | 照明設計サポート製品を探す

LIGHTING STYLE Vol.9

11 コアレックス信栄富士川工場

見学者を誘うランダム配置の照明

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■物件概要
竣工:2015年6月
所在地:静岡県富士市
施主:コアレックス信栄株式会社
設計:株式会社類設計室
施工:木内建設株式会社
電気工事:株式会社きんでん

コアレックス信栄富士川工場

2階見学者ホール

訪れる人を意識した照度設定で雰囲気を演出

コアレックス信栄株式会社の新本社と工場。古紙リサイクル技術や排水浄化システムなど世界最先端の環境対応型設備を保有する新工場は、周囲への騒音、振動、臭気などの配慮も徹底するとともに、広いエントランスホールやガラス張りの見学者ホールを設け、一般の見学者への開放も行うなど、従来の製紙業のイメージになかった、オープンかつクリーンで働きやすい開かれた工場を実現した。

全館でLED光源を全面的に採用(殺虫灯、高温用照明を除く)し、環境性能に配慮した。エントランスホール、見学者ホールは照度を低めに設定(エントランス195lx、見学者ホール119lx)し、見学者ホールから工場エリアを見学しやすいように配慮している(工場400lx)。また平常時から調光制御しており、掃除などのメンテナンス時は点灯率を上げて作業しやすくした。「小宇宙」、「最先端・クリーン」というコンセプトや「紙」、「水」というキーワードを表現する照明手法を各エリアで使い分けており、特に「小宇宙」を表すエントランス、見学者ホールでは輝度を利用した魅せる照明と目立たない機能照明を混在させる手法で特徴的な照明デザインでコンセプトを表現した。

1階エントランスホール

[Lighting Point] 輝度を利用したきらめきのある天井

GREEN HALL前の廊下。LED電球ダウンライトはGREEN HALL へ向かって疎から密に変化させた。

会議やセミナーを行うGREEN HALL。富士山の景色に視線が向かうようなライン照明とした。

Designer's Comment

「小宇宙」というコンセプトを光の主役に据えて表現しました。リアルCGの採用が、イメージを具体化しながらの検討や施主との合意形成に大いに貢献し、環境配慮型工場にふさわしい光環境を実現できました。

草深 貴寛氏

草深 貴寛氏

株式会社類設計室
情報電気設計部門

和田 遼平

パナソニックEC担当:

和田 遼平

ソリューションライティング
デザイン部(東京)