100インチのデジタルサイネージ3台が配された2層吹き抜けのエントランスホールには、
絆スタジオ(左奥:ラジオ)と桜スタジオ(右奥:テレビ・ラジオ兼用)が設けられている

緑豊かな景観に配慮した地域に開かれた情報発信基地

東北放送は、1952年5月に全国で11番目、東北では初の民間放送局としてラジオ放送を開始。1959年にテレビ放送、2005年には地上デジタル放送を開始し、開局から68年にわたって県民に親しまれてきた。テレビ放送開始時に建設された本社社屋も同様に年月を経たため、新社屋の建設が計画された。
「新社屋のコンセプトは『景観と地域開放』『災害に強い放送局』『新しい情報発信基地』。敷地は約4万m2だが、その約半分は緑地帯。風致地区であり、その制約として建物の高さ制限があった」と語るのは、東北放送 総務局次長 萩原直昭氏。市と協議する中で高さ制限が解除されたが、その条件は地域開放をめざした場所の設置と、緑地率の確保。仙台市と協議を行い、幾度もの住民説明会を開いて建設を進めたという。
設計は大林組と山下設計の共同で進められたが、山下設計のチーフアーキテクト 下村龍治氏は「地域開放のコンセプトに沿って、道路沿いに緑地帯を設け、ガラス越しでも見えるようにスタジオを配置。人の流れを引き込めるような空間構成を行った」。また、東北放送 技術局 技術管理部長の芝田正氏は「今後は地域連携協定を結んでいる東北工業大学とプロジェクトを進めたり、WEBでの情報発信も進めていきたい」と語る。

建築設計Report vol.36/2021年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

沿道から緑地帯越しに桜スタジオがあるエントランスホールを望む
沿道から緑地帯越しに桜スタジオがあるエントランスホールを望む

すっきりした天井を形成しているスリムベースライト(天井埋込型)すっきりした天井を形成している
LEDスリムベースライト

落ち着いた雰囲気を醸し出している役員室前の建築化照明落ち着いた雰囲気を醸し出している
役員室前の建築化照明

テレビ第1副調整室に設置された映り込みを防ぐルーバ付き照明器具テレビ第1副調整室に設置された
映り込みを防ぐルーバ付き照明器具

グレアを抑えた執務室のコンフォート照明器具グレアを抑えた執務室のコンフォート照明器具

1階杜のホールでは公開放送やイベントを想定して演色性の高い調光調色照明器具を採用1階杜のホールでは公開放送やイベントを想定して演色性の高い調光調色照明器具を採用

1階杜のホールでは公開放送やイベントを想定して演色性の高い調光調色照明器具を採用1階杜のホールでは公開放送やイベントを想定して演色性の高い調光調色照明器具を採用

東北放送株式会社 c-site

所在地/宮城県仙台市太白区八木山香澄町
事業主/東北放送株式会社
設計・施工/大林組・山下設計 共同企業体
竣工/2020年1月

主な設備

● 一体型LEDベースライト iDシリーズ(コンフォート) ● LEDダウンライト ● SmartArchi: Slim Base Light ● ソフトライト ● フレキシブル照明制御システム FreeFit Light ● デジタルサイネージ