2021-22シーズンB1リーグ戦島根スサノオマジックホーム開幕戦の選手入場シーン。
ムービングライトとレーザー光線が交差する中で、天井から吊られた4面LEDビジョンに選手紹介映像が投映される

大型LEDビジョンで観客と情報共有エンターテインメント性の高い空間に


島根県松江市にはバスケットボールが盛んだった歴史がある。そのバスケットボールでまちおこしをめざす市民活動がきっかけとなり、2010年、男子プロバスケットボールチーム、島根スサノオマジックが誕生した。2019年にはスポーツのエンターテインメント性を高めたいとする株式会社バンダイナムコエンターテインメントが経営に参画。2021年1月に地域貢献の一環として、チームのホームアリーナである松江市総合体育館に大型4面センターハングLEDビジョンを設置、松江市に寄贈した。4面の3,000mm×3,000mm、SMD型高輝度フルカラーLEDは、得点シーンをはじめ、試合前後のイベントや選手入場、得点を映し出す。株式会社バンダイナムコ島根スサノオマジック代表取締役COO中村 律氏は、「美しい発色、鮮明な画像でエンターテインメント性、ライブ感が高まった。まちのエンターテインメントのシンボルとしてお客様から高評価を得ている。LEDビジョンは観客を一つにまとめるキーアイテム。今後は会場だけでなく世界へ情報発信するなど、デジタルトランスフォーメーションの充実がテーマ」と語る。2026年には新B1リーグが始動。チームはバスケットボールでまちを活性化し、地域や近隣県民とともに日本一をめざしていく。

建築設計Report vol.39/2021年11月発行
※会社名、役職名などは取材時のものです。

オープニングを光・音と連動して感動的に盛り上げる4面LEDビジョンの映像
オープニングを光・音と連動して感動的に盛り上げる4面LEDビジョンの映像

ゲーム展開に合わせて応援メッセージを表示し、ファンと一体となった熱い空間を生み出す
ゲーム展開に合わせて応援メッセージを表示し、
ファンと一体となった熱い空間を生み出す

リプレイ再生やチーム得点・個人スタッツ情報も、他システムと連携して、リアルタイムに情報提供が可能
リプレイ再生やチーム得点・個人スタッツ情報も、他システムと連携してリアルタイムに情報提供が可能

底面の落下防止幕の中には、災害避難所となった際に使用できる調光可能な照明器具が設置されている
底面の落下防止幕の中には、災害避難所となった際に使用できる
調光可能な照明器具が設置されている

アリーナ内の仮設映像操作卓
アリーナ内の仮設映像操作卓

映像送出装置
映像送出装置

4面センターハングLEDビジョン

松江市総合体育館 4面センターハングLEDビジョン

■LEDビジョン設置工事
所在地/島根県松江市学園南
設計施工/島根電工株式会社
設計監修/株式会社日建設計
契約窓口/山陰パナソニック株式会社
竣工/2021年1月

主な設備

● 4面センターハングLEDビジョン ● 映像送出装置 ● 昇降装置 ● LED舞台用照明器具

パナソニックの電気設備のSNSアカウント