地元の中小企業者による14店舗が入居する「アバッセタカタ専門店街」

商業機能と公共機能を集約した嵩上げ新市街地の核施設

岩手県陸前高田市は、東日本大震災の大津波により沿岸の美しい松原が流され、地域の社会機能は壊滅した。復興まちづくりのため、被災市街地復興整備事業として高田地区と今泉地区で土地区画整理事業を施行。大規模な土木工事による高台の移転先造成や新たな市街地整備が行われた。現在、高田地区では高台整備がほぼ終わり、住宅建設が進む。“あばっせ(一緒に行こうよ)”という陸前高田市の方言を名称にした「アバッセたかた」は、嵩上げされた高田地区に建設された商業施設。市立図書館が併設された専門店街棟とスーパーマーケット、ドラッグストアなど3棟からなる新しい中心市街地の核施設である。「2000年にショッピングセンター『リプル』を建設したが、震災で完全流出した」と語るのは高田松原商業開発協同組合副理事長の藤村 好博氏。「仮設店舗で営業していたが、陸前高田市の核となり市民が集う商業施設が必要だと考え、津波立地補助金を活用してオープンした。現在は、近隣市町村からも来客があり、周囲に店舗が集まりつつある」という。この施設は、新たな中心市街地を形成し、商業と公共機能をコンパクトに集約した、持続可能な新たなまちづくりのモデルとして期待されている。

建築設計Report vol.28/2019年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。


3灯用照明器具を用いたスーパーマーケット


スクエアベースライトが採用されたアパレルショップ


併設されている市立図書館(左)


住民サービスなども行われるパブリックスペース

陸前高田市土地利用計画図

アバッセたかた

所在地/岩手県陸前高田市高田町
事業主/高田松原商業開発協同組合 他
運営/高田松原商業開発協同組合 他
基本計画/株式会社ジオ・アカマツ
実施設計/株式会社INA新建築研究所
施工/長谷川・髙惣特定建設工事共同企業体 他
オープン/2017年4月

主な設備

● 一体型LEDベースライト iDシリーズ ● 一体型LEDベースライト スクエアシリーズ ● 非常灯 ● 避難誘導灯 ● 屋外スポットライト ● LED街路灯

東北復興ソリューション