LEDフルカラー投光器「ダイナペインター2」でライトアップされた新気仙沼市魚市場。
設定により光色が自動変化して湾内の遊覧船からも楽しめるので、観光資源としても注目される

観光業との融合をめざす魚市場をフルカラーで彩るダイナミック演出

特定第3種漁港(全国13漁港)の気仙沼漁港は全国屈指の水揚げ量・金額を誇る。気仙沼市魚市場は東日本大震災で甚大な被害を受けたが復興が進み、2019年4月に高度衛生管理型の新魚市場として供用を開始した。水揚げされたメカジキやマグロ等は、「荷捌場」から「低温売場」へ運ばれ入札される。これらのエリアは閉鎖空間としてICカードで入場管理を行い、鳥獣類の侵入も防止。排ガスによる汚染を防ぐため電動フォークリフトを使用する。魚介類の鮮度保持を目的に空調で室温を管理する「低温売場」は全国でも先進的な取り組みで、魚介類の付加価値向上が期待される。「荷捌場」「低温売場」にはLEDダウンライトを導入し、照度や配光などの調整を重ね、明るく、魚体がむらなく照らされるように配慮。また、魚市場の使用電力の約1割を、今回採用した太陽光発電システムで賄う。魚市場内には、魚食をPRするクッキングスタジオや水産情報等発信施設を併設。屋上にはライトアップ用にフルカラー演出が可能なLED投光器も設置した。気仙沼市産業部水産課は、「水産業の振興に加え、にぎわいの拠点となるように観光業との融合も進める。復興の先をめざしていきたい」と言う。

建築設計Report vol.32/2020年2月発行(改定:2020年1月)
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

1階「荷捌場」を隅々まで照らすLEDダウンライト。明るく、自然な見え方になったとの評価。屋外対応のデジタルサイネージに入札結果が表示される

低温売場に設置されたLEDダウンライト

岸壁での水揚げ作業を照らすLED投光器

水産情報等発信施設にもLEDダウンライトを導入

屋上に設置された太陽電池モジュール


支柱を照射するライトアップ用LED投光器

新気仙沼市魚市場

所在地/宮城県気仙沼市魚市場前
事業主/気仙沼市
設計・監理/株式会社ユニバァサル設計
施工/大成・小野良特定建設工事共同企業体
電気工事/東光電気工事株式会社
竣工/2018年12月

主な設備

● LEDフルカラー投光器「ダイナペインター2」 ● LEDダウンライト ● LED照明器具 ● 太陽電池モジュールHIT240 250kW ● デジタルサイネージ

東北復興ソリューション