フルフラット化した1階に「納涼床」に見立てた桟敷を配置。本物の水が流れる滝を中心に、プロジェクションマッピングで花火や紅葉など、日本の四季を演出。
(京都ミライマツリ2019 : FIREWORKS BY NAKED)プロジェクションマッピング:株式会社ネイキッド

日本最古の歴史ある劇場が先進技術を装備して進化

京都四條南座は、昭和4(1929)年、当時の技術の粋を尽くして竣工した桃山風破風造の劇場で、国の登録有形文化財に指定されている。今回の耐震改修工事にあたって設けられたコンセプトは『歌舞伎発祥の地に建つ四百年の歴史と伝統を次代に継承すること』。これに沿って、京都のシンボルとして愛される典雅な姿はそのままに、建築・設備ともに新時代に対応する機能向上が図られている。
「今回の改修では、最先端の舞台設備とともに、一階客席と舞台とのフルフラット化を可能とする床機構を導入。新たなコンテンツも発信できる劇場に生まれ変わった。また、京の街の景観に華を添えるべく、外観のライトアップを行い、京都東山のランドマークとして再生した」と松竹株式会社 執行役員 不動産部門担当の鈴木太一郎氏。「パナソニックとは、最新技術の提供を受ける包括的な協力体制にて、当社のコンテンツにより、新しいエンターテインメントの発信を続けている。5月には『京都ミライマツリ2019』として、伝統と革新をテーマにした新時代のお祭りイベントを開催。先進デジタル技術を駆使した新しいライブ・エンターテインメントを提供した。このような次世代に向けた挑戦を続けていきたい」と語る。

建築設計Report vol.30/2019年8月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

昭和初期から設置されていた大型シャンデリアやペンダントなどの装飾照明は光源のみをLED化して器具を保存再生

柱などの垂直ラインを強調し、中から光が発しているかのように計画されたライトアップ


プロジェクションマッピングに用いられた10,000 lmプロジェクター(仮設)


京都四條南座

所在地/京都市東山区四条大橋東詰
事業主/松竹株式会社
設計/株式会社大林組
施工/株式会社大林組
電気工事/株式会社きんでん
照明デザインコンセプト&監修(ライトアップ)/
I.C.O.N. ─ 石井リーサ明理
リニューアル竣工/2018年9月

主な設備

● LEDユニット ● LEDダウンライト ● LEDライトアップ用投光器 ● デジタルサイネージ

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