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INTERVIEW 上質な光を生むRGBWで生命体のようなゆらめきを提案 照明デザイナー 東海林 弘靖氏 株式会社 有限会社ライトデザイン

「次の照明デザインは“生命体”に向かう」

「照明デザインの系譜のなかで、次に来るのは“生命体”のような光り方だろうと考えていました」。照明デザインのコンセプトを提案した東海林氏はそう話す。では、生命体のような光とはどのようなものなのか。地球上には、光を放つ生物が数多く存在する。その光には透明感があり、輪郭がおぼろげで、そしてつねにゆらめいている。「生命体の光には、人の心をなごませる親和性があります。そのような光を、どうやって照明デザインで実現するのか。非常に難しい技術の開発が必要になると、当初から思っていました」。
生命体のような光り方を具現化するための最初のポイントは、「さりげなく光が出てくること。つまり、どこからもLED光源が見えないように納めることでした」と、東海林氏は言う。東急プラザ銀座では、その光源をガラスのカーテンウォールを支持する方立てに内蔵した。限られたスペースにLED光源や反射板などを納めたディテールには、パナソニックの技術が集約されている。

「次の照明デザインは“生命体”に向かう」

「色の分解や動く照明のソフトを開発してくれた」

生命体が発するような自然な光は、RGBW(赤・緑・青・白)の4色によって構成されている。「従来のRGBは、どうしても強くきつい色になります。そこに白色を載せて、うっすらと薄めて淡さを出すと、少し控えめで上品な色になるんです」と、東海林氏は説明する。ただし、ひと口に白色といっても、その幅は広い。今回、使った白色LEDは6500Kの素子を選定し、白色光のオペレーションデータは、RGBによるカラーデータをモノトーン化して使用している。「4色を分解するシステムはなかなかありません。今回はパナソニックさんにそのソフトを開発してもらいました」と、東海林氏は話す。
4色を使う生命体のような光の動きは、RGBによるカラーの映像と、Wによるモノクロの映像とを、同時に重ねて流すことで成り立っている。そして、息づく生命体と同じように、つねに動く光が、季節や天候によっても変化するようなプログラムが、パナソニックの技術によって開発されている。

「色の分解や動く照明のソフトを開発してくれた」

「RGBWの光を見たら、RGBが物足りないはず」

近寄れば江戸切子のような立体感を刻む東急プラザ銀座の建物も、少し離れて見ると四角いボックス型をしている。「照明システムとしては、建物全体をカチッと照らすことも可能です。ただ、そうすると夜空にはめ込まれたようで、物質感の強い照明表現になってしまいます。そこで、光のグラデーションを付け、建物の輪郭をぼかして夜空に溶かし込むようにしました」。
RGBWによる、生命体のようにゆらめく光について、東海林氏はこう話す。「人の心にすっと入って作用する面白さがあります。和菓子のように淡く繊細にどこか日本的な色が再生できていることも、この建物を見ると分かるでしょう。設計者の方々が一度RGBWの光表現を見たら、これまでのRGBでは物足りないと感じるはずです」。
また、今回パナソニックが担った役割に触れつつ、東急プラザ銀座の照明デザインをこう振り返った。「プロジェクトに関わった人たちの思いと、新しいファサード照明の考え方とがうまくまとまり、それをパナソニックの技術が実現してくれました。ハード、ソフトの両面で強みを持つパナソニックが、総力をあげたときの迫力はすごいですね。プロセスを共有できたことに醍醐味を感じました」。

「RGBWの光を見たら、RBGが物足りないはず」

照明デザイナー 東海林 弘靖氏

PROFILE

  • 照明デザイナー
  • 東海林 弘靖
  • LIGHTDESIGN INC. 代表

1958年福島県生まれ。工学院大学大学院修了。建築デザインから照明デザインの道に入る。光は建築をつくる重要な素材であると信じ、建築家と共に新しい空間の価値の創出に力を注いでいる。(一社)日本国際照明デザイナーズ協会専務理事。国際照明デザイナー協会・デザイン賞、北米照明学会デザイン賞など多数受賞。また『デリシャスライティング』『日本の照明はまぶしすぎる』などの出版、雑誌への寄稿またテレビ、ラジオへの出演など照明デザインの啓蒙と普及活動も行っている。

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