震災復興伝承館の横に設置された避難情報伝達ポール(多機能街路灯)。災害時には背後の高台にある野蒜市民センターに避難誘導する

緊急災害時には光と音で知らせ情報を提供する避難誘導システム

東日本大震災によって東松島市野蒜地区ではJR仙石線が被災し、旧JR野蒜駅は3.7mまで津波で浸水。2015年に、JR仙石線は高台移転地を経由するルートに移設され、旧駅舎は東松島市震災復興伝承館として改修された。
今回、震災復興伝承館の横に設置された避難情報伝達ポール(多機能街路灯)は、通常は街路灯として機能し、Wi-Fi環境とともにデジタルサイネージで観光情報などを提供する。災害時にはフラッシュライトと避難誘導表示、音声により視覚・聴覚に訴えて安全な場所に誘導する。
さらに、監視カメラにより遠隔から被災状況が把握できるため、危険な現地に行かずに情報収集と適切な対策が可能になると期待されている。

建築設計Report vol.26/2018年8月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。


周囲は慰霊碑のある復興祈念公園として整備されている

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