ビエント高崎

遠隔監視システムによって太陽光発電システムを運用メンテナンス。ビルのエネルギーソリューションビエント高崎

お客様の課題

展示ホールの改築にあたって高い環境性能を備えた施設にしたい。

1967年、約12万坪の敷地に高崎市内の卸商社約160社が集まって日本最初の卸商業団地として形成された高崎問屋街は、交通の要衝でもあり、北関東の流通拠点としての地位を築いてきました。団地の完成と併せて建設され、さまざまなイベントが開催されてきた展示場は、2014年に「新展示ホール」として再建されました。
設計にあたっては、ホールの多目的利用とともに、再生可能エネルギーを初めとした先進の設備を導入し、高い環境性能を備えた北関東の先導的な施設になることが求められました。

高崎卸商社街協同組合本館(左)、新展示ホール(右)

高崎卸商社街協同組合本館(左)、新展示ホール(右)

取り組み

建物の外観もHIT採用を前提に設計 太陽光発電遠隔監視サービスも導入。

2,000m²の展示ホールは、コンベンションホールだけでなく受験会場にも利用できるように、床面照度は1,000lxを確保。施設内の照明設備はホールの高天井照明も含めて全てLED照明が採用されています。
監視カメラシステムとしてはネットワークカメラを導入。
また、再生可能エネルギーとして太陽光発電システムシステムを導入。250kWの太陽電池モジュールを効率的に設置させるために展示ホールの屋根を傾斜させて巨大な太陽光発電パネルを形成。躯体意匠の検討にあたっては高効率太陽電池モジュールHITを効率的に配置できるように、環境計画支援VRが用いられました。
さらに、250kWの太陽光発電システムが安定して発電性能を発揮するため、パナソニックのASP(Application Service Provider)サービスによって遠隔監視する、運用メンテナンス契約が締結されました。
本館には既設BEMSとしてWeLBAが導入されており、受電電力量と消費電力量を計測。これに加えて、太陽光発電システムの発電データをパナソニックのサーバに送信することにより、遠隔監視サービスを実現しています。

太陽光発電システムの効率を高めるため、パネルを設置した屋根が30度傾斜されている

太陽光発電システムの効率を高めるため、パネルを設置した屋根が30度傾斜されている

コンベンション以外に各種資格試験会場にも使える照明環境を有した展示ホール

コンベンション以外に各種資格試験会場にも使える照明環境を有した展示ホール

本館の既設BA「WeLBA」

本館の既設BA「WeLBA」

計測データ送信装置

計測データ送信装置

結果

遠隔監視システムサービスとエコサスによる「見える化」で長期的な運用を。

現在は竣工したばかりなので、データを蓄積中。万一、異常が発生してもパナソニックの営業所が高崎問屋街内にあるため、迅速に駆けつけることが可能。太陽電池のパネル保証は10年のため、長期的な運用サポートをお届けしようと考えています。
また、消費電力量と発電量はエコサスサーバで処理することにより、ユーザのPCや簡易サイネージによる「見える化」も可能となっています。高効率空調設備の導入と、空調施設の広域群管理によって、2010年から5年間で17%程度のCO2排出削減が予想されています。

パナソニックのASPサービスによる発電量の「見える化」サイネージ

パナソニックのASPサービスによる発電量の「見える化」サイネージ

所在地/群馬県高崎市問屋町
施主/高崎卸商社街協同組合
設計/株式会社石井設計
建築工事/冬木工業株式会社
電気工事/阿久澤電機株式会社
エンジニアリング(PV、演出照明、吊物、BEMS)/パナソニックESエンジニアリング株式会社
竣工/2014年1月

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