空気を循環させてクリーンにする
安全な殺菌灯器具「ジョキーン」

ジョキーン

パナソニックが殺菌灯器具を世に出したのは1956年。
高いレベルの衛生管理が求められる食品関連会社や医療施設などで活用されてきました。
空気リスクへの関心が高まる今、あらためて注目されている殺菌灯器具「ジョキーン」について、企画・販売に携わる社員に話を聞きました。

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部 ライフスタイルライティングBU

事業・営業企画部 山下
事業・営業企画部 山下
空間演出推進部 槻谷
空間演出推進部 槻谷
事業・営業企画部 加藤
事業・営業企画部 加藤

まず、殺菌灯とはどのようなものかお聞かせください。

山下:簡単に言えば、殺菌力のある紫外線を照射して菌を抑制するものです。パナソニックでは、昭和31(1956)年から商品化してきました。過去は、水を殺菌するためのものや蛍光灯器具の裏側に殺菌灯を設置したものなど、殺菌灯を応用した様々な商品を発売してきました。工場の生産ラインに組み込んでご利用いただくものなども過去にはありました。

紫外線ということは安全性への配慮が必要となりますよね?

槻谷:はい。紫外線の種類は「UV-A、UV-B、UV-C」がありますが、中でも特に殺菌灯から出ているのは、 253.7 nmの「UV-C」。紫外の領域でも菌を抑制する波長はかなり短くて特殊で、その波長が出るような光源が殺菌灯です。この波長は、菌やウイルスを抑制する力が強い一方、人体にも影響を与えます。
紫外線は目には見えないので、当たってもその場では気付きにくく、後になってから炎症がおきたりすることもあります。熱かったり痛かったりすれば手を引っ込められるのですが、気付かない分、殺菌灯において安全性への配慮は、とても重要な要素だと考えています。

「ジョキーン」には、どのような特長があるのでしょうか?

槻谷:殺菌線遮光方式の「ジョキーン」は、ファンで室内空気を取り込み、殺菌灯を照射して清潔な空気を放出する商品で、最大の特長は、何より「安全性」です。しっかり菌を抑制しつつ、人に害を及ぼさないように「殺菌線遮光方式」を採用しています。紫外線が器具外に照射されないようにする方式で、これにより、人がずっといる環境での連続使用が可能になります。また、紫外線による劣化が心配な樹脂製の設備の近くでも、活用していただくことができるようになっています。

安全な「殺菌線遮光方式」

さらに、「ジョキーン」はメンテナンスの時など作動中にカバーが開けられてしまうことにも考慮して、カバーが開くと殺菌灯とファンが自動停止する仕組みも導入していますので、安心してご利用いただくことができます。

カバーを開けると自動停止する安心設計

「ジョキーン」は今、どのような場所でのニーズが高いのでしょうか?

山下:殺菌灯器具の魅力のひとつは“香りを壊さないこと”ですので、飲食店関連からのニーズは増えています。例えば、パン屋さんでは焼きたての香りに干渉することなく、店内の空気環境をクリーンにできます。また「ジョキーン」は給電さえできれば、天井に後付けが可能ですし、店内インテリアになじむ落ち着いたカラーですので、ご活用いただきやすい側面があるかもしれません。
しかし何より、多くのお客様が来店される飲食店では「ジョキーン」の安全性を評価いただいているのでは、と感じています。

後付けしやすい「天井直付型」

「ジョキーン」のおすすめの活用場所などあれば、教えてください。

加藤:換気のしにくい場所へおすすめしたいですね。例えば、施設内の喫煙所などのイメージです。喫煙所の中で空気を循環させて殺菌灯を照射できますので、ご活用いただきやすいと思っております。

最後に電気工事会社様へ、メッセージなどあればお願いします。

加藤:実は殺菌線遮光方式の「ジョキーン」は、一時生産を停止したものの、問い合わせが増えて再生産に至った商品です。一般の照明器具を蛍光灯からLED化していく流れの中で、蛍光灯器具と共通の技術を多く用いる殺菌灯器具も生産を停止していました。
しかし、現在の技術では殺菌灯ほどの殺菌線の出力とコストを両立するLEDランプが無いため、市場からのご要望により殺菌灯器具として再生産を決めました。クリーンな空間を維持するために、殺菌灯器具だから活用しやすいシーンも多く、現在多くの引き合いをいただいています。後付けできる「天井直付け型」だけでなく、天井にビルトインできスッキリとした空間づくりができる「埋込型」もラインアップしてますので、店舗などクリーンな空気を維持したい場合にぜひ、ご活用ください。

  • [UV-A]…
    波長の範囲315nm~400nm。色素が沈着し、皮膚が黒くなる日焼けを起こす。
    [UV-B]…
    波長の範囲280nm~315nm。皮膚が赤くなり痛む日焼けを引き起こす。
    [UV-C]…
    波長の範囲100nm~280nm。強い殺菌効果がある。太陽からの放射、特に約200nm未満は、オゾン層等に遮られ、地表に到達しない。
    殺菌装置には人工光源が用いられる。

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