廃校でもここまでオフィスとして環境を
整備できるんだと驚いています。

東京・渋谷に本社を置くITコンサルティング会社ティーアンドエス様は、稲葉会長の故郷である大分県玖珠町の町長から廃校（旧森中学校）をサテライトオフィスとして活用できないかと相談を受け、令和２年に玖珠支店を立ち上げられました。「この地域は、冬は寒くて夏は暑い。特にこの校舎は建物も古く天井も高いので、冷えやすく暑くなりやすい。またトイレも汚かったので、トイレをキレイにして、且つしっかり空調された環境に整備してほしいと要求しました。長時間パソコンで仕事するITエンジニアにとって、快適なオフィス空間はすごく大事なんです。」と稲葉会長。

教室をそのままオフィスとして利用するため断熱性能が確保されておらず、冷暖房効率も悪いのが課題でした。そこで町役場も稲葉会長の要望に最大限に応え、予算を組んで空調とトイレの改修工事を実施。廃校だった学校を立派なサテライトオフィスとして蘇らせました。「最初は心配していたが、まさか廃校でもここまでオフィスとして環境を整備できるんだと驚いています。とても感謝していますよ！」と満足そうに微笑む会長。

今では、２棟ある校舎の１棟丸々がティーアンドエス様のオフィスになっており、1階から3階まで合わせて約35人の社員が働かれています。

広い教室でもすぐ暖まり、空気もキレイに感じます。

事務所で働く社員（麻生さん、高橋さん）もパナソニック寒冷地向けオフィス・店舗用エアコンによる冷暖房の効果を実感されているようで「元々学校だったため教室内はとても寒いのですが、急な来客があった場合でも、エアコンをつけると室内がすぐ暖まるから、大変ありがたいです。」と高橋さん。

麻生さんも「教室の中は暖かいのに廊下に出ると寒いので、教室の中はしっかり暖房されているなと実感しています。また、臭いや音も気にならず、空気がキレイになったような気がしますね。」と、満足されています。

田舎でも環境さえ整備すれば、
若い人が働ける場所がつくれる。

また、ティーアンドエス様は、ITエンジニアの教育プログラムが学べるスクール「ITファーム」を運営されています。 “世界で戦える若い人を育てたい”という想いから2022年4月に設立され、毎月給料を貰いながら、半年間で基本的なエンジニアのスキルを身につけることができるとてもユニークなスクールです。現在研修生は約20名ですが、今後は数百人規模まで増やす予定だとか。

「全国各地から研修生は来ていますが、入学の条件は玖珠町に移住すること。ただ、普通田舎だと給料は安いが、当社は東京並みの給料を支払っています。田舎だから田舎の仕事ではなく、田舎でも世界的な仕事ができるというのをやってみたかった。これから地方は人口減少していくので、田舎でもいかに働く環境を良くするかというのが大きなテーマになります。私たちは、廃校を活用したサテライトオフィスの成功事例だと思っています。」

地域の過疎化・少子高齢化問題にも積極的に取り組む稲葉会長は「若い人にもっと夢を与える仕事をしていきたい。私のモチベーションは“日本復活！”です。」と、最後に力強く語っていただきました。