ブレーカー・分電盤:漏電

漏洩電流

電路や通常絶縁されており、行きの電流と帰りの電流は同じですが、絶縁の劣化などにより、電線や機器から電気が漏れることをいいます。
この電流を「漏洩電流」といいます。

漏電が発生すると

【感電事故】
人が漏電部に触れると感電します。また、人体を流れる漏洩電流が大きいと感電死する場合があります。

【漏電火災】
洩電流が流れ続けると火災の原因になります。

(例1)機器の絶縁劣化など故障による感電

(例2)電線あるいは器具の充電部に直接触れての感電

(例3)電線が切断されたりして大地への直接電気が流れることによる漏電(地絡)。

注)地面に打ち込んだ金属棒などを通して電気の逃げ道を作ってあげることを「接地(アース)」といいます。接地をすることにより、万が一絶縁が悪くなって漏電している電気機器のケースに人体が触れても、感電のショックが小さくなります。接地工事は電圧・場所等によって色々な種類があります。(内線規程 1350節)

漏電が起こるとどうなるのでしょうか?

通過電流

事故 電流 状態 対策
感電事故 数mA 感知電流(ピリピリ感じる) ELB(漏電ブレーカー)の定格感度電流
数mA~数10 不随意電流(運動神経がマヒし動けなくなる) 感電事故防止(10mA・15mA 0.1秒以内)(接地あり)
数10mA 心室細動電流(心臓停止、死に至る) 感電事故防止(30mA 0.1秒以内)(接地あり)
火災事故 数100mA~数A 火災になる 漏電火災防止(100mA 100/200/500mA切替)

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