ブレーカー・分電盤:ブレーカーのはたらき:欠相
欠相(異常電圧)
電圧のバランスが崩れたとき
現在の家庭用電力は消費電力の大きい電化製品の増加に対応するため、100Vと200Vのどちらも使える単相3線式が主流で使われています。
単相3線式では、中性線(N相〈真ん中の線〉)の接触が悪くなった場合、電化製品にかかる電圧が変わります。万が一、電化製品に高い電圧が加わった場合、焼損することもあるのです。
現在販売されている住宅分電盤の主幹ブレーカは、このような異常電圧をすばやく検知し、電気を遮断する単相3線中性線欠相保護機能を備えています。
単相3線中性線欠相
単相3線式回路で、中性線(N相)が欠相すると、100V回路に異常電圧がかかります。
中性線(N相)が欠相すると、図の様に負荷(a)、負荷(b)の抵抗値(バランス)によって、どちらかに異常電圧がかかるため、高い電圧側の100V用負荷機器が損傷します。
- 単相3線式電路に施設する遮断器は、中性線欠相保護機能付のものとすること。(内線規程 1360-3 , 1375-2)
住宅分電盤の主幹ブレーカーには単相3線中性線欠相保護付漏電ブレーカーが使われている