ブレーカー・分電盤:住宅分電盤とは

住宅分電盤の働き

電力会社から供給される電力を、電灯・コンセント等の負荷に対し、適性かつ安全に供給するためのものです。

(1)柱上変圧器(トランス)

電柱に固定してある変圧器(交流電力の電圧を変換するもの)です。
一般住宅の場合は6600Vが変圧器によって100/200Vに変換されて各家庭へ送られます。

(2)引込ポール(柱)

電柱からの電灯線や電話線を地中から屋内へ集中引込みするためのポールです。

(3)スマートメーター・WHM(ワットアワーメーター)

スマートメーター

双方向通信機能を備えた新型電力メーターです。
HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)とつなぐことで家庭と電力会社の双方で電気需給状況が把握できます。

WHM(ワットアワーメーター・電力メーター):

家庭ごとに電力会社が取付け、電力料金算定の概略となる計器です。
検針は電力会社が行います。
WHMには以下の2種類があります。
・取引用:電力会社検針用
・非取引用:集合住宅、テナントなどの各戸計量用
一般家庭ではWHM取り付けボックスへ収納します。
テナントビルではWHMスペース付分電盤などへ収納し、各テナントごとに電力需給量を計量します。

(4)WHM取り付けボックス・WHM取り付けベース

住宅の外壁にWHMを取付ける為のボックスまたはベースです。

住宅分電盤は電気設備のかなめ

電力会社から供給される電気は、屋外の電力量計を経由して家庭に運び込まれ、まず住宅分電盤に入ります。
住宅分電盤は一般的に玄関や勝手口付近に設置され、ここで電気は複数の回路に分けられ、各コンセントや照明器具に送られます。電気をエアコンや電子レンジなど家庭内のさまざまな電気製品へ分配、供給し、あわせて電路の異常を素早く検知し、保護する役割を果たします。

住宅分電盤は電気の見張り役

住宅分電盤に入った電気は、いくつかのブレーカーを経由します。最初にリミッター、次に主幹ブレーカーを通り、最後に分岐ブレーカーで各回路に振り分けられます。これらブレーカーは、常に電気の流れを見張っており、漏電など電気の異常を検知した際、自動的に電気を遮断し、大事故を防いでくれます。それぞれのブレーカーは役割が決まっていて、安全性を高める様々な機能が付いています。

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