ブレーカー・分電盤:住宅分電盤の選定

回路数の見方、電気容量の決め方

●回路数の見方

分岐回路数は、照明スイッチやコンセントなどの標準負荷分岐数と、エアコンなどの専用負荷分岐数の合計プラスアルファが目安です。

■ 住居別・家族形態別に想定される分岐回路数

算定根拠

①標準負荷分岐数:「一般世帯」「二世帯」は、内線規程準拠。「夫婦二人世帯」は、「一般世帯」の20%程度減。ただし、端数四捨五入。
②専用負荷分岐数:「二世帯」はエアコンの初期設置数を追加。キッチン・水廻りの回路数追加。「夫婦二人世帯」は、エアコンの初期・将来設置予定数を削減。

●電気容量の決め方

住まい全体の電気容量(主幹ブレーカの容量)は、ご家庭の電気の使い方に応じて決定します。

■ 主幹容量の設定(JIS準拠)

JIS C 8328ー1995 住宅用分電盤 解説より

■ リミッタースペース付住宅分電盤について

主幹容量と分岐回路数に応じて住宅分電盤を取り付けますが、電力会社様との間に「リミッター(アンペアブレーカ)契約」が必要な地域では、リミッタースペース付住宅分電盤を選定してください。リミッターは、契約された容量以上の電気を使った場合、遮断する仕組みになっています。需要率を考えたリミッター(アンペアブレーカ)契約をおすすめします。

■ 主幹容量の設定のめやす

弊社推奨基準

住宅分電盤品番の見方

スマートコスモ

コスモパネル

選定のしかた

住宅分電盤の選定方法は「 基本機能の選定+HEMS対応/非対応 」で行います。

大阪府内のとあるお客様から住宅分電盤の注文をいただきました。
キーワードを拾いながら、該当品番を導き出してみましょう。

基本機能の選定

リミッタースペースの有無

①北海道・東北各電力管内で契約容量が6kVA以下の場合⇒リミッタースペース付
②東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄各電力管内
⇒リミッタースペースなし
● 東京・中部・北陸電力管内は契約容量6kVA以上の場合は各支店にて要相談
→この場合は、大阪府内(関西電力管内)なので 「リミッタースペースなし」

相線式

→単相3線式が現在の一般的な相線式です。

主幹ブレーカーの種類と容量

「メイン」=主幹ブレーカー、住宅用のブレーカーは原則漏電ブレーカー
→漏電ブレー 75A

分岐ブレーカの種類と分岐数(回路数)

→「22+2回路」は分岐の数を表します。
 22が実装数、+2はスペースのことを指します。

フリースペースの有無

今回は特に指定はない→フリースペースなし

HEMS対応/非対応

HEMS対応

スマートコスモ
・HEMS対応(マルチ通信型)
・将来HEMS対応(レディ型)

(1)ドア(扉)有

→スマートコスモは全てドア付になります。
 ドア無は9オーダー対応となります。

(2)材質・施工方法

特に指定はない(要確認)
→スマートコスモは全てプラスチック製で露出・半埋込両用形になります。

(3)追加機能

「太陽光発電対応」「EV」「IH」「エコキュート20A」
→太陽光発電・オール電化対応住宅分電盤

「BHM87222C2EV」を選定!!

HEMS非対応

→コスモパネル

(1)ドア(扉)有無

特に指定はない(要確認)
→ドア(扉)付

(2)材質・施工方法

特に指定はない(要確認)
→プラスチック製/露出・半埋込両用形

(3)追加機能

「太陽光発電対応」「EV」「IH」「エコキュート20A」
→太陽光発電・オール電化対応住宅分電盤

「BQE87223C2EV」を選定!!

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