アフターサービスのご案内
演出機器・設備の性能を最大限に発揮し、安全性を保つため、日常のメンテナンスが欠かせません。パナソニックは、全国に拠点を持つパナソニックEWエンジニアリング株式会社と連携し、定期点検・不良箇所の修理から予防保全まで、万全のサポート体制でお応えします。
なぜ定期点検が必要なの?
高度な技術が集約された演出用照明機器・設備の性能と能力を充分に引き出すために、また、吊り物装置など大規模装置の安全性を保つためには、日常的なメンテナンスは欠かせません。
文部科学省の「劇場、音楽等の事業の活性化のための取組に関する指針」においても、「施設・設備の定期的な保守点検等を適切に行うよう努めるものとする」「経年劣化した施設・設備の改修等については、設置者において計画を立て着実に実施する」と示されています。
調光操作卓・調光器盤について
コンピュータや電子部品を含む制御回路を内蔵しているため、小さな部品の破損・故障でも、システム全体の安全性にかかわる場合が多くなっています。専門技術者による定期点検をおすすめします。
照明器具について
日々移設して使用するものが多いため、安全性と機器の耐用年限を高めるためにも日常的な点検・管理・維持が必要です。
吊物設備について
定期点検が建設省の懸垂物安全指針により定められています。設置基準や強度基準など専門化したシステムのため、施工段階より参画した技術者による定期点検をおすすめします。
定期保守点検契約のおすすめ
クリエイティブな調光演出能力を維持するには、高品質なメンテナンスが必要です。
長く安心してご使用いただくために、適切なタイミングで行う定期メンテナンスをおすすめします。
定期保守点検をご契約いただくことにより各箇所の予防保全対策を行い、トラブル発生時には24時間365日の電話受付により、スピーディーに対応いたします。
※ご契約内容により異なります
保守点検契約 | |
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特徴 | 定期的に精密点検を行う事により機器の故障箇所等をいち早く発見し、より安全にシステムをご使用していただけます。 また万が一の時も契約内(※初期一次対応は無償)で対応するため予算外の出費を抑えることが可能です。 |
点検頻度 | 年間契約で年に1~2回総合点検を実施 |
オンサイト保守 | 24時間365日電話受付 故障発生時には迅速に対応 (※契約内容により翌日以降に駆けつけの場合もあり) |
予防保全計画 | 定期点検結果に基づいた部品の交換時期をご提案致します。 |
部品在庫 | 補修部品を優先的に確保 (※一部 基板等の部品を除く) |
ご契約のメリット
①定期保守点検による設備の偶発故障を低減化
使用中の設備(電子・電気部品を機能部品としている機器)の耐用年数は平均で8~12年程度と言われていますが、維持・管理に定期点検および定期的な部品交換を取り入れると偶発故障を低減できます。
■使用年数による故障発生率の変化(例)
②突然のトラブルにもスピーディな対応で安心
24時間365日体制の電話受付体制で、迅速に対応いたします。
③アフターフォローも充実
設備機能を維持できるよう保全計画をご提案し、部品交換から設備更新までマネジメントいたします。
定期保守点検内容
点検適用基準
- ■ 電気設備技術基準・内線規定を遵守した電気周りの測定による判定。(絶縁抵抗測定・入力電圧測定等)
- ■ 製造メーカーの正常動作確認試験による判定。(制御CPU電圧測定・調光ユニット出力測定等)
- ■ 各端子・配線箇所等の不良箇所の状態確認、是正等(各部の損傷亀裂・接続端子部のネジのゆるみ等)
調光操作卓の定期保守点検項目
外観・構造点検
- 各接続端子の増締、締付確認
- 各コネクター部の確認
- 配線、半田付け箇所の確認
- 表示灯の確認
- 内部清掃
機能・動作試験
- 各フェーダ動作の確認
- 各押釦動作確認
- 各機能動作確認
- 各表示装置
- バックアップ機能
電気特性試験
- 直流電流の電圧測定
- 各種フェーダの目盛に対する信号出力測定
- DMX等の信号波形確認チェック
調光卓の機能確認
操作卓内端子部増締確認
調光器盤の定期保守点検項目
外観・構造点検
- 各接続端子の増締、締付確認
- 各コネクター部の確認
- 配線、半田付け箇所の確認
- 表示灯の確認
- 内部清掃
機能・動作試験
- 各機能動作確認
- 負荷点灯試験
電気特性試験
- 入力電源電圧測定
- 直流電源電圧測定
- フェーダ目盛に対する調光器出力電圧測定
- 調光出力波形
- 調光特性
- 絶縁抵抗測定
- 入力、調光出力波形等の確認チェック
各負荷絶縁抵抗測定
各種波形測定
照明器具の定期保守点検項目
- 各部損傷、亀裂確認
- ケーブルモツレ、タルミ確認
- 各接続端子増締、締付確認
- コンセント、プラグ破損確認
- 器具吊り下げ及び取付金具確認
- 器具連結金具締付確認
- 器具本体外形損傷、亀裂確認
- 器具外面清掃
- 器具配線コード確認
- レンズ、反射鏡、反射板の確認
- アイリスシャッターの確認
- 器具点灯確認
- 絶縁抵抗測定
器具損傷確認・清掃・端子部増締
ケーブルリール内接続部目視確認
端子部増締確認
吊物設備の定期保守点検項目
- 据付状態、歪み・ボルトの緩みの確認
- 部品損傷、塗装キズ汚れ
- ワイヤーロープの緩み、結束端部の状態
- 異常な回転・振動・異音
- バトンレベル・リミット停止位置
- 盤内配線・機器類の損傷確認
- 各接続端子の増締、締付確認
- ショックモニター機能確認
- 操作面機器の損傷・機能確認
- 吊り材・流し材の変形損傷確認
- 障害物の干渉有無確認
- 総合動作確認
バトンレベル・リミットレベル停止位置確認
ワイヤークリップの増締確認
※点検内容は納入設備および契約内容により異なります。
ご契約から保守点検実施までの流れ
Step1 ご提案・お見積り |
設備納入~瑕疵期間終了までに、お客様の設備に最適な保守契約のご提案を致します。 |
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Step2 ご契約 |
保守点検契約書を結びます。 |
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Step3 日程調整・点検実施 |
お客様のご都合の良い日程を調整の上、保守点検を実施します。 |
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Step4 保守点検報告書提出 |
点検結果を保守点検報告書としてお届け致します。 設備の総合所見、今後の予防保全計画についてご説明致します。 |
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経年劣化による部品交換・更新時期のご提案例
調光操作卓や調光盤・吊物設備の定期的な保守点検と計画的な部品交換を行い、更新時期に至るまでの機能維持を図ることが重要です。
調光操作卓
調光盤
吊物設備
その他
※交換推奨時期は、部品の耐用年限を保障するものではありません。設備の使用頻度、点検状況等により異なります。
部品にも耐用年限があります
各設備(電子・電気部品を機能部品としている)機器や機構部品は、ご使用開始からの時間経過とともに劣化・摩耗が進行するため、運用に支障をきたす可能性があります。
例)調光操作卓では・・・
より快適で高性能な最新設備への更新をご検討ください
演出機器・設備の劣化には、2つの種類があります。
- 経過年数による〔経年劣化〕
- 技術進歩による〔機能劣化(陳腐化)〕
私たちは、設備の経年劣化のみならず、
性能面にも配慮した運用改善(又は設備更新)をご提案します