新しい賑わいに彩りを添える未来への輝き。
2022年の北陸新幹線の敦賀延伸で、新幹線の停車駅になるJR小松駅。小松市では、小松駅西口で取得した百貨店跡地を新しい駅前の顔と位置づけ、官民連携により都市機能の向上や市街地の賑わい創出につながる複合施設の建設を計画。2017年12月に、ホテル、大学キャンパス、交流施設、ブックカフェ等商業施設からなる地上8階建ての複合ビル「こまつアズスクエア」が誕生した。小さな子どもがいるファミリー層から、生涯学習を志す高齢者層まで、すでに多くの市民が訪れる人気スポットになっている。
低層階では、伝統的な「こまつ町家の格子」をデザインしたルーバー部に、ライン型のフルカラーLED照明器具を配置。小松伝統の「揚幕五彩」がランダムに移り変わり、賑わいを創出している。これにより、夜になっても「小松の顔」を見ることができるようになった。
民間と行政の共創で行われたこの施設は、地方創生の先進的なモデルとして国や関係団体から高く評価され、全国的にも注目を集めている。同時に、この街に住む人々からも熱い視線を集めている。新しいあかりは、街の表情に彩りを添えるとともに、これから生まれ変わる街の未来を照らすあかりにもなっているようだ。