納入事例（ライトアップ演出）｜奥入瀬渓流氷瀑ライトアップ

おもてなしの灯りで浮かび上がる夜城に往時を偲ぶ。

千変万化の渓流美や貴重な苔の森として知られる奥入瀬渓流。国指定の特別名勝かつ天然記念物であり、更に国立公園特別保護地区にも指定されている。十和田湖の子ノ口から約14kmにわたり、原生林に囲まれた自然景観美を満喫できることから、新緑や紅葉の季節は多くの観光客が訪れる。冬になると滝の流れが凍りつく「氷瀑（ひょうばく）」が現れるが、これ迄はあまり見られる機会がなかった。もっと多くの人に冬の奥入瀬の美しさを知ってもらうおうと、十和田市が企画したのが、「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」。照明機材が設置出来ない特別保護地区の厳しい規制下で、環境に配慮をしながら夜間における神秘的な冬の景観を楽しんでいただく、移動型ライトアップツアーである。バスに乗車し演出ポイントに着くと、暗闇の中から、奥入瀬の自然をテーマとした幻想的なシーンを楽しむことができる。照射による生態系への影響を最小限に抑えながら、色鮮やかな美しい世界を創り出しているのは、バスとは別の先導車に設置されたLED投光器「ダイナペインター」である。ハイパワーでムラのないあかりによって、昼間の景観とはひと味違う雰囲気を創出。奥入瀬の新しい愉しみ方を提供している。