かつてのこの地にあったシンボル「七色の噴水」が現代風によみがえる。
桜島や鹿児島市内を一望できる城山(標高108m)に立つ「城山ホテル鹿児島(旧・城山観光ホテル)」。約2万5千坪ある敷地内では四季折々の自然の中を散策できるなど、南国・鹿児島を満喫できるホテルとして海外からの観光客も多い。
4階から外に出る中庭には、ホテルのシンボルである噴水が人々の目を楽しませている。この噴水は、かつてこの場所にあった城山遊楽園(1962 年開業)を偲び、観覧施設のなかで最も人気のあった「七色の噴水」を現代によみがえらせたものである。演出に関しては、108本のノズルから吹き上がる水がコンピュータ制御で千変万化するようプログラムされた現代風の噴水となった。
噴水がリニューアルされた2000年から、今では冬の鹿児島の風物詩となっているイルミネーションイベントが開催されている。年々多彩になる演出に対応するため2017年に照明設備をリニューアル。音楽にあわせて光と水がシンクロする新しい演出も行われるようになった。湧き上がる水に命を吹き込むように美しく染めるあかりは、ファンタジックな世界の創造になくてはならない存在になっている。