Exterior Special Talk

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住宅だけでなく、宿泊施設、商業施設などへ。パナソニックのエクステリア照明の領域が広がっています。

住宅市場で支持されてきたパナソニックのエクステリア照明が、いま滞在型リゾート施設や店舗などの小中規模施設などで採用されるケースが増えてきています。そんな中、エクステリア業界の第一線で活躍し、グランピング施設のエクステリアもプロデュースされたグリーンクリエイター小西範揚氏にお話を伺いました。
グリーンや資材を独自のセンスでコーディネイトし、圧倒的なスケールで住まいの格をも高めるエクステリアデザインで、グッドデザイン賞をはじめ数多くの権威ある賞を受賞され、また、さまざまな賞の審査員としても活動されている小西氏。エクステリアのトレンドを踏まえたプランのポイントや照明の使い方、そして今後の展望などを語っていただきました。

ライティングプランナー
阿部 壮一郎(写真左)

パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社
ライティング事業部

インテリアからエクステリアまで照明プランの作成・提案を行うILC(Interior Lighting Center)に所属し、照明手法の開発や、あかりの魅力を伝えるべくセミナー講師として全国を駆け回る。iFデザイン賞2014受賞商品を担当した住宅用照明器具のデザイナーの経歴もある。

マーケティング担当
辻 篤志(写真中央)

パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社
ライティング事業部

エクステリア照明における、カタログの制作や展示会の企画、グリーンクリエイター小西 範揚氏とのコラボレーションなどプロモーション全般を担当。また、国内屈指のアメフト選手としての一面も。国内トップリーグチームパナソニックインパルスや日本代表チームのプレイヤーとして活躍中。

グリーンクリエイター
小西 範揚(写真右)

パナソニック エクステリアオフィシャルアドバイザー
有限会社 田主丸緑地建設 グリーンクリエーター

暮らしの中に緑を取り込む「小さな森のつくり方」と「MODE OF GARDEN」をブランド展開し福岡からトレンドを発信。戸建住宅の庭から街づくりの提案、プロダクトデザインまでココチイイ空間づくりの総合プロデュースを行う。庭の世界大会&ガーデニングショー2017 ハウステンボス賞、グッドデザイン賞2019、2008等、メーカー大賞多数受賞。一般社団法人日本エクステリア設計協会(JEXA)理事。西日本短期大学 非常勤講師。

選ばれる理由は、住宅で培ったあかりの考え方と、コンパクトながら明るい器具品質。

「入りたくなる」「また来たくなる」。非日常感・特別感を演出。

辻:
小西さんはグランピング施設の照明も監修されましたが、プランのポイントを教えていただけますか?

小西:

  • この施設の規模は西日本最大級なんですが、プランニングの考え方は基本的には住宅と同じなんですよ。フロント施設やテントスペース、そこに行くまでのアプローチ、それぞれの空間を単体として考えず、その「間」を埋めるように「グリーンフロー(植栽)」を配置し、各空間をつなげ、施設全体の一体感を作り、イメージを構築するんです。照明は建物を照らすのではなく、「グリーンフロー(植栽)」を照らしています。

  • 写真:グリーンクリエイター 小西 範揚

阿部:
エクステリアのあかりの考え方も、規模の大小はあっても、住宅と大きくは変わらないと思います。

辻:
施設などの分野でも、住宅照明で培った「迎える」「過ごす」「眺める」「広げる」あかりが、活用できるということですね。

小西:
パナソニックの照明手法は、わかりやすいですよね。敷地全体のあかりを一律にプランニングするのではなく、ファサード・アプローチ・ガーデンなどにセグメント化し、各空間で適切な照明の使い方を考えるのはいいですね。

阿部:
ありがとうございます。必要な場所に必要なあかりの配置を各セグメントで考えて、物件全体で使う器具や照らし方を揃えて、イメージを統一しています。

小西:
まずは、「入りたくなる」という第一印象をファサードでつくりたいですね。そして、訪れたお客様に「来てよかった」とか、「また来たい」と思っていただける感動を与える演出する。リゾート施設や商業施設で大切なことは、非日常感や特別感をつくることです。

阿部:

  • 写真:ライティングプランナー 阿部 壮一郎
  • ファサードでは、住宅でも大切にしている「迎える」あかりの考え方をベースにします。足元など必要な場所へのあかりを確保した上で、リズム感を持たせた配灯をするなど、ただ「明るいだけ」にならないように意識してプランすることが重要だと思います。

小西氏が監修されたグランピング施設の照明に使用されている器具

HomeArchi
エクステリアスタンド
湯布院温泉郷グランピング九州
COMOREBI

シンプル、コンパクト。照明は「黒子」でなくてはならない。

辻:
これから求められるエクステリアやあかりとは、どんなことでしょうか?

小西:
現在はエクステリアとインテリアは別々でプランされることが多いですが、そこをまとめてプランすることで、新たな価 値が生まれると考えています。たとえば、室内の床の高さに合わせてデッキを設置すれば、室内は外へと広がります。開口部を大きくしてそこにアウトドアリビングをつくれば、「もうひとつのお部屋」が生まれるなどの提案ができます。

辻:
パナソニックが提案してきた「屋内と屋外をつなげ、空間を“広げる”あかり」が活用できますね。

阿部:
屋内と屋外で配光や光色を揃えたり、室内で過ごす人の視線を想定 し、その先にあかりを配置したりすると、空間に広がりが生まれます。

小西:
住宅にも言えますが、エクステリアは建物や施設の価値を高めます。建物はエクステリアがないと、裸同然です。纏うようにエクステリアをプランすると、建物や施設の価値は高まります。そして、一日の半分近い夜のシーンをあかりで彩ることで、さらに価値や魅力はアップします。あかりは、とても重要なんです。

辻:

  • 写真:マーケティング担当 辻 篤志
  • 私たちパナソニックは「ココロ動かす、あかりを」ということで、器具が使われる場での体験などを想定しながら、器具を開発し、ご提供していきます。流れる時間をより心地よく、楽しく過ごせる、「ココロ動かす」エクステリアの実現に貢献していけるように、さまざまなあかりをお届けしていきます。

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