警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」照度基準
場所によって適切な明るさの基準があります。
防犯灯の明るさに関する基準をまとめています。警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」及び(公社)日本防犯設備協会の「防犯灯の照度基準」を解説。パナソニックは、安全・安心の街づくりのため「エリアルクス(AreaLux)」の考え方をご提案、街の防犯対策をお手伝いいたします。
ひったくり・自動車盗難は夜間に多発しています。
あなたの街は、夜道が暗くて不安を感じることはありませんか?
ひったくりやちかん、自動車盗難で危険を感じることはありませんか?
■ひったくりの時間帯別発生状況
■自動車盗難の時間帯別発生状況
警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」
各場所別に応じて、こまかく照度基準が定められています。
道路 |
3 lx以上 |
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公園・公衆トイレ |
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3 lx以上 |
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50 lx以上 |
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駐車・駐輪場 |
駐車場 (500㎡以上) |
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10 lx以上 |
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2 lx以上 |
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3 lx以上 |
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共同住宅 |
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50 lx以上 |
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20 lx以上 |
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3 lx以上 |
- 東京都「安全・安心まちづくり条例」大阪府「安全なまちづくり条例」などでも同様の明るさ基準を設定。
数値は平均水平面照度を表します。
50 lx…10m先の人の顔・行動が明確に識別でき、誰であるか明確にわかる程度以上の照度
20 lx…10m先の人の顔・行動が識別でき、誰であるかわかる程度以上の照度
3 lx…4m先の人の挙動・姿勢等が識別できる程度以上の照度 - 出典:警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」より抜粋
道路・街路
人や物の存在がすぐに認識できて、つねに危険を回避できる明るさが必要です。
(公社)日本防犯設備協会により「防犯灯の照度基準」(SES E1901-4)が決められています。
公益社団法人日本防犯設備協会による「照度基準」では、危険を回避できる距離として、4m先の歩行者の見え方が基準となります。安全・安心で防犯に役立つ明るさは、生活道路としての重要性や歩行者交通量の多い少ないでクラスAとクラスBに区分されます。少なくともクラスBの明るさが確保できる防犯灯の設置が望まれます。防犯効果を高める為にはクラスAをお奨めします。
- A、Bどちらかのクラスの照明レベルを採用するかは、その道路の交通上や防犯上の重要性、歩行者・交通量の多少、あるいは周辺環境の明るさ、照明にかけられるコストなどの個々の状況によって、照明の設置者が適宜選択する。
出典:(公社)日本防犯設備協会「防犯灯に関する調査研究報告書」(平成4年度)より抜粋
■LED防犯灯の明るさ表記について
ランクによるLEDの明るさ表記
例)「FL20形相当」の場合の表記
日本防犯設備協会 ランクSS
クラスB+取付間隔12m〜16m
「FL20形相当」など、従来光源と比較した明るさ表記の正確性を向上するため、クラスB+(プラス)を基準として、その取付間隔に対応したランク表記が新たに設定されました。
- この場合、ランクSS(クラスB+取付間隔12m〜16m)を満たさない場合は「FL20形相当」とは表記できません。
(表記無しとなります)
■LEDなど指向性の強い防犯灯の照度基準
- クラスB+(プラス)について
クラスBを確保しつつ道路端の視認性や道路側面・空間の明るさを向上させたい場合に採用。
■クラスB+ の明るさを確保した道路
4m先の人の顔の向きや挙動姿勢などがわかる
平均水平面照度
3 lx(平均値)
中心線鉛直面照度
道路両端鉛直面照度
0.5 lx(最小値)
■防犯灯の照度基準(従来光源も含む)
■クラスB の明るさを確保した道路
4m先の人の顔の向きや挙動姿勢などがわかる
平均水平面照度
3 lx(平均値)
中心線鉛直面照度
0.5 lx(最小値)
■クラスA の明るさを確保した道路
4m先の人の顔の概要(目・鼻・口)がわかる
平均水平面照度
5 lx(平均値)
中心線鉛直面照度
1 lx(最小値)
- A、Bどちらかのクラスの照明レベルを採用するかは、その道路の交通上や防犯上の重要性、歩行者・交通量の多少、あるいは周辺環境の明るさ、照明にかけられるコストなどの個々の状況によって、照明の設置者が適宜選択する。
- 水平面照度は歩道の路面上の平均照度。
- 鉛直面照度は歩道の中心線上で、路面より1.5mの高さ、道路軸に対して直角な鉛直面の最小照度。
- 道路両端鉛直面照度は道路両端から0.5m内側において道路面から1.5mの高さ、道路軸に対して直角な鉛直面の最小照度。
出典:(公社)日本防犯設備協会 「防犯照明ガイド vol.6」の解説より
■おすすめ防犯照明器具
公園・公衆トイレ
物陰や死角をつくらない、敷地全体を見通せる明るさが求められます。
公園には植え込みや遊具など死角をつくる要因が多々存在するため、敷地全体を見通せる明るさとして3 lx以上が求められます。また、公園に設置されている公衆トイレは、事故や犯罪を未然に防ぐために50 lxの明るさが理想とされています。
■不十分な明るさの公園
■十分な明るさの公園
公衆トイレ: 50 lx 確保
公園内:3 lx 確保
駐車場
車路はもちろんのこと 、駐車場のすみずみまで見渡せる明るさが理想です。
駐車場の明るさにおいては、車庫はもちろんのこと、車路も明るく照射し、駐車場全体の視認性を高めることが重要です。また、周辺への光害にも配慮された照明器具の設置が必要です。
■不十分な明るさの駐車場
■十分な明るさの駐車場
車路平均照度: 10 lx 確保
車庫平均照度:2 lx 確保
出入口(建物全般)
人の顔・行動を識別できる明るさを。
建物の出入口には、不審者がひそむ暗がりをなくし、人の顔・行動を識別できる20 lx以上の明るさが求められます。
平均照度: 20 lx 確保
駐輪場(屋根付)
すみずみまで見渡せる明るさが理想です。
建物付近の自転車置場には、全体の視認性を高め、すみずみまで見渡せる明るさが求められます。
平均照度: 3 lx 確保
安全・安心の街づくりのために「照明」ができること。
近年、安全神話の崩壊が叫ばれる中、犯罪を少しでも減らして地域住民、特に高齢者・女性・子供が、安全・安心に暮らせる街づくりのために、全国で住民・自治体・警察が連携して防犯推進運動を展開しています。
当社は「AreaLux(エリアルクス)」の考え方を基に「照明」による環境の整備を推進し、あなたの街の防犯対策をお手伝いいたします。
「犯罪不安の多くは道路周辺の暗がり」
「ただ道路を明るくするだけでは犯罪不安は軽減できません」
あかりによる防犯対策は、『場所ごとに応じた、適切なあかりを得ることが重要です』
街の様子が見えること。それが照明にできる安全への第一歩。
道路・交差点、駐車場、公園、学校周辺など、それぞれの場所に応じた、適切な明るさの基準があります。その基準をクリアするとともに公園、駐車場など道路周辺の暗がりを無くすことが重要です。
街の様子が見えること。それが照明にできる安全への第一歩。
「あかりがあるのになぜか不安」
多くの人が道路周辺の暗がりにさまざまな不安を感じています。
「道路の周辺も明るく安心」
まちの様子が見えることで不安を軽減します。
場所に応じた適切なあかりが街の防犯力を高めます。
ただ道路を明るくするだけでは犯罪不安は軽減できません。
公園、駐車場など道路周辺の暗がりを無くすことが重要です。
- この商品は犯罪を確実に阻止する商品ではありません。 発生した損害については責任を負い兼ねますのでご了承ください。