杜と共存する「省エネ・ウェルネスオフィス」を象徴的に演出

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トヨタ紡織グローバル本社

1~2階:イノベーションプラザ

企業を象徴するファブリックと照明が一体となった光に包まれた空間

1階ゲストエリアと2階オープンイノベーションエリアをつなぐ2層吹き抜け空間「イノベーションプラザ」の中心に浮かぶ「COCOON」。1本の光の糸が繭状を描くさまを表現した照明器具が、非日常空間を醸成し、議論が活性化されることで生まれたアイディアが孵化し、未来に羽ばたくことをイメージしている。約1.2mの横方向に曲がるライン照明を総計320m(器具数約270個)組み合わせることで、吹き抜け空間の照度を確保している。

総計320mのライン照明が演出する宙に浮かぶ発想の繭

打合せスペースには、繊維素材の原点である繭(コクーン)をLED による光の螺旋で表現した。照明そのものが芸術作品であると同時に、世界に誇る日本の伝統技術と、常に挑戦し続ける企業の先進性を象徴するものとなっている。照明が建築及び内装と連携することで、クライアントの企業アイデンティティと空間の象徴としての役割を担った実例となっている。

採用照明器具

1階:ゲストエリア

日本の伝統文化を取り入れたファブリックによって表現された光天井

エントランスロビーには、日本の伝統文化である「きり紙」の技法を取り入れたファブリックによって表現された光天井を計画した。ファブリックのパターンに合わせて配置したダウンライトの光は、見る角度によって透け感と陰影の重なりが変化するよう緻密に計算されている。まぶしさを抑え、やわらかでワイドに光が拡がるマルミナを採用することで、歩き回ってみたくなるような心地よい空間を生み出すことに成功している。

    • まるみを帯びた新形状のパネルが
      輝度を抑え光をワイドに拡げます

採用照明器具

吹き抜け空間

2階から6階までをつなぎ光と風を運ぶ「吹き抜け階段」

北側の外壁に面した吹き抜けは2階から6階を階段でつなぎ、交流を活性化している。やわらかなイメージをつくるアール型の壁が、北側から入る自然光をやわらかく反射し、下階へ届けている。階段の床面からメンテナンスしやすい手すりに照明を設置し、移動時の安全性に配慮した。また、将来的に器具の更新がしやすいよう、器具はすべて標準品とした。

採用照明器具

3階:食堂

大空間を照明で4つの領域に区分

  • 250席の食堂を天井のストリングスカーテンとライン照明で領域を4つに区分。クイック(素早く食事を済ませる)・スロー(ゆっくりと食事を味わう)・バウンド(賑やかに会話を弾ませる)・ゲスト(来客をもてなす)という多様な場を、什器と照明に変化をつけることでそれぞれの空間を性格づけている。器具は全て演色性に優れたもの(Ra82~85)とすることで、料理の見え方や食事のしやすさに配慮した。

採用照明器具

4~5階:執務室

まぶしさを抑えつつ必要な照度を確保する照明器具を採用

  • 会議室にはSmartArchiのフロートライトシリーズを採用。厚さわずか4mmのスリムな導光パネルの発光面が理想的な配光を実現。すっきりとしたノイズレスなデザインが洗練された印象を与えている。

  • 役員応接室にはSmartArchiのシステムベースライトを採用。ガラス繊維を布のように編みこんだ素材で光拡散性能と不燃性能に優れ、やわらかく均斉度の高い発光面を実現している。

採用照明器具

物件情報

所在地 愛知県刈谷市
施主 トヨタ紡織株式会社
建築設計 株式会社竹中工務店
照明デザイン 有限会社シリウスライティングオフィス
施工 株式会社竹中工務店
電気工事 川北電気工業株式会社
竣工 2020年5月

トヨタ紡織は、紡績・製織を起源に自動車関連部品を製造・販売し、航空機や鉄道車両用のシート事業にも参入するなど様々な分野に挑み続けるメーカー。創業 100 周年を機に、トヨタ紡織の未来作りのため、グローバル本社及び自走式立体駐車場、歴史展示館、警備棟の建設に加え、周辺のランドスケープを一体的に整備。 「刈谷の杜」と称した外構の緑と自然光とが相まって、トヨタ紡織が目指すすべてのモビリティーへ“上質な時空間”を提供する「QUALITY OF TIME AND SPACE」を体現する空間というコンセプトのもと、建築計画と一体になった照明計画によって空間の質を向上させた。

採用照明器具