堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」

2000席の大ホールを有する施設の計画や、アプローチの検討にVRを活用。

堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」の外観画像
周辺道路整備を中心に見た、堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」の外観画像

堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」は、2000席の大ホール、312席の小ホール、その他各種諸室を有する南大阪最大の文化施設。2019年10月に芸術文化の創造・交流・発信の拠点施設としてオープンした。建替前の堺市民会館は昭和40年に開館したもので、1395席のホールは南大阪でも最大であり、多くの市民に親しまれてきた。

一方で、施設・設備が老朽化し、耐震性にも問題があったため、現代の舞台芸術に対応できる舞台装置等を有する新たな市民交流拠点として生まれ変わった。建替えにおいては周辺道路整備も併せて行われた。

運用イメージの検討にVRが貢献。イメージ動画の配信によって、市民に親しみのある施設へ。

堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」では、基本設計~実施設計のフェーズでVRが活用された。新たな施設の景観検討を行うにあたり堺市が所有する3Dの広域データ上に新施設の配置を行うことで、広域的な景観検討や、南海高野線堺東駅や堺市役所からのアプローチの検討に活用された。

2000席の大ホール

交流創作ガレリア

屋上庭園

席を有する大ホールのイメージ把握、エントランスから大ホールまでのアプローチの確認、交流創作ガレリアと呼ばれる吹き抜け空間の意匠検討や屋上庭園からの眺望が確認された。
また、大ホールのオーケストラピットの稼働イメージ、小ホールにおける演目による舞台設置の変更イメージ、文化交流室の間仕切りによる活用イメージ等、運用時の検討も行われた。

さらに、施工期間において、新たな施設イメージとそこに至るアプローチ動画をYouTubeにて発信することで、完成前から市民へのイメージ共有 がなされ、竣工時から親しみのある施設とすることができた。

通常時とオーケストラピット利用時

文化交流室の間仕切変更

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