
2026.5.13
# 商品コラム
エネルギーマネジメントに欠かせないHEMS対応に。
空間になじむデザイン性も備えた分電盤「FLEXIID smart」を。
すまいづくりを考えるとき、分電盤はどうしても「電気を分ける設備」ということ以上に、意識する機会は多くないかもしれません。
ただ近年は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及により、その認識が変わりつつあります。太陽光発電や蓄電池の活用、電気の見える化など、「家の中で電気をどう使うか」というエネルギーマネジメントが、すまいの性能や住み心地に大きく関わるようになってきました。
ZEHイメージ
さらに太陽光や蓄電池でエネルギーを創り出し、消費量の収支をゼロ以下にするすまい。
さらに、2027年には脱炭素化を見据えた新たな基準「GX ZEH」が始まります。2030年には、新築戸建住宅のZEH水準達成に加えて、太陽光発電の設置率6割という目標も掲げられています。
さらなる脱炭素化に向けた国策「GX ZEH」

- 経済産業省「GX ZEH・GX ZEH-Mの定義<戸建住宅・集合住宅>」を元に当社で独自に作成
こうした流れの中で、分電盤に求められる役割も変わりつつあります。
そこで、今回は、5月に発売するHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)対応の住宅分電盤「FLEXIID smart」をご紹介します。

▼ 目次
くらしのエネルギーを支える「分電盤」
次世代の新基準「GX ZEH」は、タマリエでも特集した「GX志向型住宅」の流れを汲むものです。電気を「つくる」「ためる」「上手に使う」というエネルギーマネジメントを考えるうえで、欠かせないのが電気の計測。
その中心にあるのが、分電盤です。
分電盤は、家の中のさまざまな設備に電気を分けるだけでなく、家じゅうのエネルギーを把握する役割も担っています。

GX ZEHの要件となる
「高度エネマネ」と「蓄電池」
GX ZEHの要件には「断熱等級6以上」「蓄電池の導入」などがあります。なかでも「高度エネルギーマネジメント」では、再生可能エネルギー発電量の把握や、住宅内設備の制御、蓄電池の充放電管理などが求められます。
エネルギーの見える化や設備制御には、HEMS機器との連携が欠かせません。その実現にあたり、分電盤の役割もますます重要になっています。
「GX ZEH」の要件(2027年4月適用開始)
断熱等性能等級6以上の外皮性能と高度エネマネ、定置蓄電池(システム)を採用
- 再生可能エネルギーの発電量等把握
- 住宅内の冷暖房設備、
給湯設備等を制御可能 - 蓄電池の充電量・放電量を制御
- 高度エネマネで
蓄電池の充電量/放電量を制御
HEMSとの連携性を高めた新しい分電盤
HEMS対応住宅分電盤として、パナソニックではこれまで「スマートコスモ」を展開してきました。
そして今回、新たに「FLEXIID smart」を発売します。 FLEXIID smartは以前ご紹介した「FLEXIID」の高いデザイン性はそのままに、HEMSとの連携性を高めた新商品です。
分電盤は、エアコンや照明、コンセントなど設備ごとに回路が分かれています。FLEXIID smartはスマートコスモ同様、最大43回路すべての電流を個別に計測可能です。
さらに、通常の分電盤では設定時に電圧を選ぶ作業の手間がかかりますが、 FLEXIID smartの計測アダプタは電圧を全回路自動で識別します。設定の手間を大幅に軽減し、スムーズな導入を実現します。
最大43回路まで電圧計測が可能

- 電圧自動設定(At)は100V、200Vの負荷機器(1Cモジュールブレーカ)のみ行います。
太陽光発電や外部発電機器などは手動で設定が必要です。 - 100V/200V 回路を計測する場合、電圧自動設定(At)からの設定変更は不要です。
- AiSEG2/AiSEG3へのデータ反映には、電源投入後5~10分ほどかかります。
また、電気を計測する際は、一般的に変流器(CT)を全ての電線に通す必要がありますが、FLEXIID smartは変流器不要で施工できます。全ての分岐ブレーカを測定する場合でも、追加部材が不要なため配線工事がシンプルで、すっきりと納められます。
変流器(CT)不要で省施工
■従来
■FLEXIID smart
さらに、パナソニックのHEMS機器「AiSEG3」と連携することで、すまい全体のエネルギー使用状況を細かく見える化。効率的な省エネ管理につなげることができます。

くらしに調和するデザインを実現
以前も「隠すから魅せるへ。現場のプロが語る、住宅分電盤」でご紹介いたしましたが、従来の分電盤は、「目につかない場所へ設置するもの」というイメージがありました。しかし本来は、停電などの緊急時に操作・確認が必要となるため、見やすい場所への設置が望まれます。
一方で、HEMSなどの関連機器の増加により、分電盤自体は大型化する傾向にあります。さらに近年は、SNSの広がりもあり、インテリアの細部までこだわる方も増えてきました。そのため、分電盤の設置場所に悩むケースも少なくありません。
こうしたくらしの変化を受けて、パナソニックの「FLEXIID」では、収納家具のように空間に調和するデザインを実現しました。電気設備を建築的視点で考える「Archi Design」の思想に基づき、業界最薄※設計を採用。空間に美しく納まり、リビングやキッチンにも自然に設置しやすくなりました。
業界最薄※設計の
シンプルなデザイン
特殊シボ加工により
マットで上品な質感に
天井面や壁面に
隙間なく設置可能
- 樹脂製ドア付き上下二列タイプの場合。2026年1月当社調べ。
このような「FLEXIID」のデザイン性は、建築家の方々からも高く評価いただいています。
インテリアの選択肢をさらに広げる展開も予定
デザイン性をさらに高めるために、4月には外形の段差を整える「化粧プレート」を発売しました。また2027年には、パナソニックで多くの商品に採用されているブラック色の展開も予定しています。
化粧プレート(2026年4月同時発売)
ブラック色(2027年発売予定)
多様なニーズに応えるラインアップ
パナソニックでは、ご要望によって定格・サイズ・材質などを選べる「Uオーダー」体制を整えています。そのラインアップのひとつとして、FLEXIID smartの高気密仕様も2026年6月に発売予定です。ZEHに求められる高断熱化・高気密化をさらにサポートできるようになります。

カーボンニュートラル実現に向けて、すまいに求められる性能はますます高度化しています。そうした中で、機能性はもちろん、空間に調和するデザインや選びやすさも重要なポイントです。
FLEXIID smartはエネルギー管理とデザイン性の両面から、これからのすまいづくりを支える分電盤です。ぜひご提案ください。





