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2019年12月 ⾃然エネルギーを活かした質の⾼い快適な空間をベースに、ZEHの補助⾦を活⽤しながら、お客様に最適な家をご提案。
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[広島県広島市]
CAF 垂井俊郎建築設計事務所様
代表取締役
垂井 磨⼈ 様
建築設計事務所でありながら施⼯も⼿掛け、オリジナルブランド「MADORAN」の家で、⾼いZEH採⽤率を誇るCAF 垂井俊郎建築設計事務所様。2018年度はZEH+Nearly ZEHの受託率80%を達成され、BELS認証も全物件で取得されました。
パッシブデザイン、⾼気密‧⾼断熱、耐震をベースにトップクラスの住宅性能を実現する「MADORAN」
CAF垂井俊郎建築設計事務所様は、現代表の垂井磨⼈様の御⽗様が1972年に創業。垂井様は建築学部を卒業し、ハウスメーカーで営業をしていた2002年、御⽗様に乞われて事務所に⼊り、すぐに⼿掛けたプロジェクトが⾃由設計の分譲マンションでした。
「右も左もわからない状態で、分譲マンションをゼロから任せるから、と。休⽇もなく、年間約100世帯のお客様にお会いし、スケルトン設計から取り組み続けました」と、垂井様は振り返られます。そのマンションシリーズは⽇本建築⼠事務所協会連合会の賞にも選ばれ、⾼い評価を受けましたが、2008年のリーマンショックで⾵向きが変わります。
「分譲マンションという1つの⻭⾞の中でなく、もっとエンドユーザーに近いところで仕事をしたいと考え、⼾建住宅にシフトしました。同じ頃、SNSの登場でデザインができる⼯務店さんが⾃ら情報発信するようになりました。設計者の意図を100%の精度で⼯務店に伝える難しさも実感。それならうちは設計事務所だけれど施⼯までやろう、デザインができる⼯務店があるなら、施⼯ができる設計事務所があってもいい、と考えました」。
こうして誕⽣したのがオリジナルブランド「MADORAN」です。住宅とは新築時が完成ではなく、家族の成⻑やライフスタイルの変化とともに変化していくもの。だから、「必要以上のプランニングはしない」と垂井様はおっしゃいます。初回⾯談でも間取りの話は⼀切せず、「どんな暮らしをされたいのか」「ご趣味はなにか」「お⼦様とはどんなふうに過ごされるのか」など、お客様のライフスタイルや暮らしへのこだわり、嗜好をお聞きします。「間取りの話から⼊ると、ただプランを作って終わってしまいます。それがお客様にとってベストかというと、決してそうではありません。お客様のライフスタイルと暮らしへの夢を極⼒変更しないかたちで、賃貸住宅ではないご⾃分の城を持っていただくことに重きを置いています」。
「MADORAN」のネーミングも、「間取らない」を⽅⾔に⾔い換えた「間取らん」から⽣まれたもの。「間取らないことはベストではなく、あくまでもベター。ただし、最上級のベターを⽬指します」。
6棟に標準採⽤されているパナソニックの電気設備
お客様に良いと思うものを提案するのが⼤前提その1つの⼿段がZEH
「MADORAN」はパッシブデザイン‧⾼気密‧⾼断熱、耐震‧制振構造をベースに、トップクラスの住宅性能を実現した⼾建住宅。元々、⾼気密‧⾼断熱の⾼い機能性を有していることもあり、同事務所では2018年度のZEH、NearlyZEHの受託率が80%に達しており、2019年度以降の⽬標は90%以上。BELS認証も全物件で取得済みです。
「ZEHはお客様にとってよいものを提供するための1つの⼿段」と垂井様はおっしゃいます。補助⾦を活⽤することでお客様の負担も軽減できます。
パナソニック製品はAiSEG 、住宅分電盤スマートコスモ、熱交気調システム、LEDダウンライト、アドバンスシリーズ、どこでもドアホン、住宅⽤⽕災警報器を採⽤されており、その意図を「先を⾒据えた対応ができている商品だから」と説明されます。
「パナソニックは家電も取り扱っているため、将来的にいろいろなものに紐づけできるのだろうと思います。IoTはまだまだお客様にメリットが浸透していませんが、なにかをきっかけに⼀気に広がる可能性を秘めています。また、お客様個々⼈にこだわりが⾼まっている時代ですので、パナソニックなら⼀連の住宅設備を揃えることができるのもいいですね。アドバンスシリーズはマットな質感がお客様にとても好評です。デザインがよいですし、調光が3路でできることも画期的ですね」。
垂井様が⾒据えるのは、⽇本の住宅性能の向上。そのためにも、「電気⼯事会社さんが元請けに挑戦される事例も、もっとあってよいと思います。ともに建築業界の発展に寄与したいですね」とエールを送られました。
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