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職人用語

結束バンド など

結束バンドとは?

【英語名】
Cable ties(ケーブル タイズ)

様々なケーブルや電気配線を束ねたり、パイプや柱への配線の固定等用途が広く、各種作業において使用されている。

結束バンドの仕組み・使い方

結束バンドの形状は、長く細いストリップの形をしており、一方の端には大きな四角い突起部(ヘッド)が付いている。このヘッド部には、もう一方の先端が通る程度の穴が開いており、穴の中には細かな爪がある。
構造は一般的なベルトと同様で、先端をヘッド部の穴に通して締め付ける。この操作により、ベルト部分の突起(セレーション)とヘッド部の爪が絡み合い、ベルトが引き抜ける方向への移動を防ぐようになっている。

結束バンドの仕様・スペック

【種類】
・ねじ止め結束バンド
ロックする部品の上にねじを通すための穴が付いているタイプ。ケーブルなどをまとめて、壁や天井、パネルなどに固定することができる。

・マーカータイ
ロックする部品の周りに書き込みスペースが付いているタイプ。そのため、ペンでケーブルの用途や名前などを書き込むことができ、ラベルを貼り付けて管理することも可能。

・ステンレスバンド
ステンレス製であるため耐熱性に優れており、締め付ける力も非常に強い。また、目通しをするだけでロックがかかって結束されるという特徴がある。
屋外や地下に埋没される環境などでも安心して活用することができ、電線や電柱の結束に使用されることも多い。

【素材】
・ナイロン製
結束バンドの代表的な素材。多くの結束バンドがナイロン製である理由は、耐久性と柔軟性があり、比較的安価で手軽に使用できるため。丈夫で引張強度が高い素材で、100円ショップで購入できる結束バンドでも強度が高く、耐候性にも優れている。

・ポリプロピレン製
ナイロンよりもさらに強度が高く、耐熱性も備えている。酸やアルカリにも耐性があり、ナイロン製の結束バンドでは耐えられない環境でも、性能を十分に発揮する。

・フッ素樹脂製
170℃前後まで使用可能な耐熱性、-80℃まで対応できる耐寒性、耐候性、対放射能性、耐薬品性を備えた高性能結束バンド。高温になる環境や寒冷地での使用に適している。

・エストラマー製
プラスチックとゴムの中間の性質を持つ素材。弾力性・柔軟性が高いため、光ファイバーケーブルなどを束ねるのに適している。ケーブルを締め付けすぎることがないため、ケーブルの破損によるデータ紛失を防げる。

・ステンレス製
配管の固定や高温になる機械の補修等に使用される。樹脂製よりも高い強度があり、耐久性にも優れている。

結束バンドの仕組み・特徴

【仕組み】
一般的な結束バンドは、バンドの片側にロックするための部品が付けられている。そして、反対側をその部品に通して留めるという使い方をする。

なお、基本的には一度結束すると取り外すことができない。ただし種類によっては、結束しても取り外して再利用できるタイプのものもある。

結束バンドの廃棄方法

【廃棄方法】
事業で使用したものは産業廃棄物として処分する。
家庭で使用していたものは、各自治体のルールに従う。

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