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接地金具 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
接地金具とは?
【英語名】
Earth clamp(アースクランプ)
Grounding fitting(グランディングフィッティング)
接地金具とは、取り付けと取り外しが簡単に行える、設置に使用する金具である。
さまざまな電子機器に用いられており、シールド付きケーブルや信号ケーブルの固定とアース接地が同時に施工できる金具で、電気工事現場でもしばしば使用される。
溶接現場や通信や電気盤内など、さまざまな現場で使用される。
銅テープ遮へい付制御用ビニル絶縁ビニルシースケーブル(CCVS)といった、銅テープが付いているケーブルの接地を行うために接地金具は必須である。
制御ケーブルなどは電気信号で機器の制御を行っている場合がほとんどなので、電気の干渉(ノイズの干渉)を受けると誤動作や故障の原因にもなりかねない。
ノイズを防ぐために接地金具を用いてシールド接地を行うのである。
【類似部材】
C型金物、アースアングル、鉄塔用接地板、架空線用ボンドワイヤー、被接地金具(接地活線兼用金具)、接地棒
接地金具の仕組み・使い方
【使い方】
接地金具の使い方は簡単で、シールド線とケーブルを挟み込むようにして設置する。
そうすることで、シールド線やケーブルの固定だけでなくアース接続までできる。
【施工方法】
ケーブルの被覆を剥いて、シールドを出す。ケーブルの被覆を剥くときに内部のシールドまで刃が入り傷付かないよう注意。
シールドが出たら、あとはアースクランプを取り付ければ完成となり、施工が簡単にできる。
接地金具の仕様・スペック
【規格】
アースは、電気から機器や人間を守るためのもの。
ケーブルが大地と接続されていれば、人体や機器に電気が流れるリスクは大幅に減少する。
大地の抵抗値はとても大きいため、一度大地に電気を流してしまえば、問題ないのである。
ケーブルが電気的ノイズの影響を受けないため、人間が電気による災害に合わないために必要最低限の安全確保を行うのが接地金具である。
【種類】
1)C型金物
接地線同士を圧縮接続するための金具で、長さが足りない時や分岐する際に使用する。
接地線の太さに合わせて、各種大きさがある。
2)アースアングル
鉄塔の接地をする際に使用する金具である。
鉄塔脚部にリード線を設置してアングル部分を地中に埋めることで接地が取れる仕組み。
3)鉄塔用接地板
送電線からの接地線を接続するための金具である。
停電工事の際に使用することが多い。
4)架空線用ボンドワイヤー
架空線と鉄塔を電気的に接続して接地を取る金具である。
5)被接地金具(接地活線兼用金具)
停電工事の際に接地を取る金具である。
簡単にケーブルを接続できる。
6)接地棒
地中に打ち込んで接地を取るものである。
主にD種接地工事などで使用されることが多い。
接地棒を重ねて打ち込んだり、接地棒同士をリード線で接続すれば、数か所に分散して打ち込むことが可能である。
接地金具の仕組み・特徴
【仕組み】
大地に接続することにより、ケーブルや人体が電気の影響を受けないようにする仕組み。
【特徴】
アースクランプは小型コンパクトで持ち運びしやすく、施工も簡単なのが特徴である。
接地金具の廃棄方法
【産廃方法】
アースクランプは、鉄もしくはアルミ素材でできているため、産業廃棄物処理する際は、鉄くずで処分する。