引込開閉器盤 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
引込開閉器盤とは?
一般的に、電力会社から低圧で受電する場合に、引込口の最初の位置に設置する盤のこと。
引込開閉器盤の仕組み・使い方
マンション等の集合住宅では、建物内の引込開閉器盤で電力会社から電気を受け取り、建物内の各分電盤や設備へ電源を供給する。開閉器や電力量計(WHM)を収容し、引込開閉器盤を責任分界点とする場合が多い。
電力会社の所有となる「電力量計」もあわせて収容して「引込計器盤」として運用するのが一般的で、検針しやすい屋外に設置する。
屋外の電柱や外壁に取り付けられているケースが多く、マンションなどの集合住宅の場合は引込開閉器室に収められている。
電力会社の検針員が電力メーター数値の検針を行うため、施錠されていて検針ができない場所に引込開閉器盤を設置することは原則として不可となる。
引込開閉器盤の仕様・スペック
・低圧で受電する設備の場合
マンション等の集合住宅では、建物内の「引込開閉器盤」で電力会社から電気を受け取り、建物内の各分電盤や設備へ電源を供給する。電力メーターの一次側引込線の接続点が電力会社との責任分界点となる場合が多い。
・高圧で受電する設備の場合
電柱のない地中化配電区画等の場合は「高圧引込開閉器盤」を設置し、電柱が立てられている地域では需要者の電柱にGR付PAS(地絡継電装置付高圧気中負荷開閉器)を設置し、低圧同様にここを責任分界点とする場合が多い。
雷サージによる誘導雷の侵入を防止するため、避雷器(SPD)を内蔵した製品もある。SPDを収容する場合は、SPD本体だけでなく、SPD切離し用のMCCBも収容されるため、盤のサイズが比較的大きくなる。
雷サージの大きさによっては故障する可能性があるため、故障を検出できるSPDを選定するのが望ましい。
沿岸等、塩害のおそれがある地域では、ステンレスの筐体に塗装を施した製品や塩害に耐える仕様のキャビネットを選定する。
引込開閉器盤の仕組み・特徴
落雷や台風による電線の切断事故によって引込開閉器が作動し、停電になった場合には、電力会社もしくは電気主任技術者に連絡し、安全確認を行いながら復旧作業を実施するのが一般的。
引込開閉器盤の廃棄方法
事業で使用したものは産業廃棄物として処分する。
