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相電圧 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
相電圧とは?
【意味】
大型の生産設備を備えた工場では、電動機へ安定的な電圧を供給できるなどの理由から、三相交流が使用されている。
三相交流は送電ロスが少ないという特徴がある。
三相交流回路では、3つの交流電源の電圧のことを「相電圧」と呼び、そこに流れる電流を「相電流」という。
一方で、3つの交流電源それぞれから負荷側に繋がっている、3本の電線のうち2本の電線の電圧差を「線間電圧」と呼ぶ。
さらにその電線に流れる電流は「線電流」という。
そして三相交流の電圧というと、一般的には線間電圧を指す。
線間電圧と相電圧は結線方法によって、位相が変化する。
電源側の結線がY型結線の場合は、線間電圧の大きさは相電圧の√3倍の大きさになり、位相が30度進む。
一方で、電源側の結線が△結線の場合は、線間電圧の大きさは相電圧と同じ大きさで、位相は30度の遅れとなる。