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パワーリレー の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
パワーリレーとは?
【英語名】
Power relay(パワー リレー)
パワーリレーとは、リレー(継電器)の一種であり、おおむね3Aより大きい電流を流すことが可能。
リレーは有接点リレーと無接点リレーに分別でき、パワーリレーは有接点リレーになる。
一般的な制御リレーより大きな電流が流れることが想定されるため、大きな電流に耐えうるべく堅牢な構造となっている。
パワーリレーの仕組み・使い方
【使い方】
パワーリレーは自動車、制御、電力、安全、および信号システムで幅広く使用されている。
・太陽光パネルとその給電装置の回路
・大きな動力を持つロボットの駆動用
・エレベーターおよび建設現場の重機などの駆動用
・電気自動車などの充電設備内
・ハイブリッドカーのメイン回路 等
パワーリレーの仕様・スペック
【種類】
パワーリレーはDC駆動リレーとAC駆動リレーに分けられる。
・DC駆動パワーリレー
DC駆動は、コイルが直流電源で駆動するパワーリレー。DC電源は誘導電圧に強く、低電圧でも動作が安定する特徴がある。リレーコイルには、ダイオードを接続して逆流防止とすることが多い。
規格として、DC5V、12V、24Vなどがあり、使用用途によって使い分ける。伝送距離が長い場合や、制御盤でのリレー回路を組む場合は、電圧が高い24V電源が使用される。本質安全防爆を考慮した回路にはDC12V、5V等が使われる。
・AC駆動パワーリレー
AC駆動は、コイルが交流電源で駆動するパワーリレー。商用電源は交流電源のため、直接使用することが可能。DC仕様で必要なパワーサプライが不要であるというメリットがある。
コイル電圧はAC100VやAC200Vが使用される。
パワーリレーの仕組み・特徴
【仕組み】
電気信号を受けて機械的な動きに変えるコイル部と、電気を開閉する接点部で構成される。
動作時:
スイッチをONにするとコイルに電流が流れ、コイルに流れた電流が鉄心を磁化する。
磁化された鉄心に発生した電磁力によって鉄片が鉄心に吸着されると、可動接点と固定接点が接触し、リレー接点がON状態になる。固定接点側に電流が発生し点灯する。
復帰時:
スイッチをOFFにするとコイルの電力がなくなり鉄片を吸着する力が消滅し、復帰バネの力で鉄片は元の状態に戻る。
接点部が離れ、リレー接点がOFFになる。固定接点側の電流がなくなり、消灯する。
パワーリレーの廃棄方法
【廃棄方法】
産業廃棄物として処分する。