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タイマーリレー の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
タイマーリレーとは?
【英語名】
Timer relay(タイマー リレー)
タイマーリレーとは、電気的または機械的に入力信号を与えると、あらかじめ定められた時間で、接点をON/OFFするための信号を送信する制御機器であり、限時継電器ともいう。
タイマーリレーの仕組み・使い方
【使い方】
タイマーリレーは基本的にはリレー(継電器)と同じ働きをする制御機器で、コイル端子間に電圧がかかると接点が動く。ただし、「接点が動くタイミングに遅れがある」ということを、まずは理解しておきたい。
シーケンス制御では入力と出力に時間差があることを、タイムディレイ(time delay)という。日本語では遅延と呼ばれている。この時間差を作り出す制御機器がタイマーリレー。
タイマーリレーは点滅信号機やエスカレーター、自動扉等、様々な場所に使用されている。
タイマーリレーの仕様・スペック
【種類】
デジタルタイマーとアナログタイマーの2種類がある。
・デジタルタイマー
キー操作の数字指定で時間設定を行うため、作業者による設定誤差は発生しにくいが、時間設定には操作に慣れることが必要。
・アナログタイマー
ダイヤルで時間設定を行うため、すばやく簡単に調節できるものの、作業者による設定誤差が発生しやすい。
デジタル、アナログの他に、接点数や動作タイミングなど種類が多岐にわたるので、用途に合ったタイマーを選定する。
タイマーリレーの仕組み・特徴
【特徴】
タイマーリレーの動作には、「オンディレイ」「オフディレイ」「フリッカ」 「インターバル」といった4つの基本的な動作がある。
・オンディレイ動作(限時動作・瞬時復帰接点)
接点動作入力信号を受けると、整定時間だけ遅れて出力が動作し、入力信号がなくなると瞬時に出力が復帰する。
・オフディレイ動作(瞬時動作・限時復帰接点)
接点動作入力信号を受けると瞬時に出力が動作し、入力信号がなくなると整定時間だけ遅れて出力が復帰する。
・フリッカ動作
入力信号を受けると出力が設定時間ごとにON/OFFを繰り返すタイマーの動作。
・インターバル動作
入力信号を受けると同時に出力がONになり、設定時間後に出力がOFFとなるタイマーの動作。
タイマーリレーの廃棄方法
【廃棄方法】
産業廃棄物として処分する。