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AC回路 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
AC、交流、交流回路 など
AC回路とは?
【英語名】
Alternating current(オルタネイティングカレント)
上記英語名称の頭文字をとってAC(交流)という。
「交流」という言葉も、もともとは「交番電流」という名称の略であったが、今では電流や電圧の区別をせず「交流」と呼ばれている。
生活や産業の中で使用される電気には、常にその大きさや向き、勢いが一定に流れる直流(乾電池やバッテリーからの電気の流れ)・大きさや向き、勢いが時間経過に伴い波のように流れる交流(一般家庭などのコンセントからの電気の流れ)がある。
【類似材料】
電流が一方向で常に一定の電圧であるDC(直流)がある。
それぞれ変換機であるインバータやコンバータを使って、生活や産業においてさまざまな使い分けができる。
AC回路の仕様・スペック
【種類】
交流回路(AC回路)は、基本的に時間経過に伴って同じ波形を繰り返し流れている。
交流波形には、商用電源として広く普及されている代表的な「正弦波」、それ以外の交流は「非正弦波交流」と呼ばれ、そこには鋸(のこぎり)波や三角波、矩形波といった多くの種類がある。
電力についても、負荷が消費する電力をいう「有効電力(消費電力)」、負荷が消費しない電力である「無効電力」、電源から送り出される電力「皮相電力」など、回路1つでもさまざまな種類が存在する。
AC回路の仕組み・特徴
【特徴】
インバータやコンバータなどの変換機を内蔵して交流電源を直流化したり(テレビやラジオ、パソコンなどで使われる)、交流電源を直流化、さらに交流化して使用している(エアコン、冷蔵庫、洗濯機など)。
わざわざ交流で送電する理由として、交流は変圧器を用いて昇圧・降圧といった電圧の変換が容易という特徴がある。
発電所より送られる高電圧は、各地にある変電所や電柱に取り付けられているドラム型の変圧器を通って、各家庭や工場など産業施設に適した電圧(100Vや200V)へと降圧して供給される。
変換機を使用して交流から直流への変換も容易なため、直流で動く機器への給電も容易。
機器への給電に使われる「ACアダプタ(AC/DCアダプタ)」は、機器の小型化に伴って、機器自体に変換機を内蔵せずにアダプタ内で変換されるのでさまざまな製品に使用されている。