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ケーブルとは?

【英語名】
Cable(ケーブル)

ケーブルとは、保護被覆と絶縁体で覆われた電線や光ファイバー、ロープなどの総称を指す。特徴は、同様の太さの金属棒に比べて柔軟であり容易に屈曲させることが可能な点である。電気工事においては、以下に示す送電と通信の分野で主に使用されている。

・送電ケーブル
送電ケーブルとしては、主にアルミニウム合金や導電率の高い銅が電気導体として使用される。機器の内部に使用されるものを除いて、送電として用いられるケーブルは、銅線をより合わせたものが一般的である。

ケーブルの種類としては、キャブタイヤケーブル、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)などがある。

・通信ケーブル
通信ケーブルとしては、光ファイバー、銅線などが用いられる。有線電気通信設備令によると、通信ケーブルの定義は光ファイバー、絶縁被覆や保護被覆で覆われている電線とされている。ケーブルの種類としては、光ケーブルや同軸ケーブル、ツイストペアケーブル(LANケーブル等で使用する)などが挙げられる。

ケーブルの仕組み・使い方

【施工方法】
ケーブルを用いて機械や器具への電気的な施工を伴う工事を、一般にケーブル工事と呼ぶ。
ケーブル工事では、ケーブルを曲げる際の曲げ半径が決められており、ケーブル外径の6倍以上を確保して屈曲させなければならない。

また、金属管や合成樹脂管などの電線管を使用して施工する場合は、電線管内での中継接続が禁止されている。
コネクタやリングスリーブを使用した中継接続をする場合は、必ずジョイントボックスなどの中で施工する。

ケーブル工事の施工が許可されている場所や接地工事の種類に関しては、電気設備の技術基準の解釈として定められている。

<ケーブル工事の施工場所>
・露出している天井や壁面など、展開した場所
・点検口が設置されている床下や天井裏など、点検できる隠ぺい場所
・点検口が設けられていない天井のふところや壁の内部など、点検できない隠ぺい場所

<ケーブルの接地工事>
・使用電圧が300Vを超える場合は、C種接地工事を実施
・使用電圧が300V以下の場合は、D種接地工事を実施

ケーブルの仕様・スペック

【サイズ】
VVFケーブル(2.0sq×2芯)で仕上外径が11mm、VCTケーブル(1.25sq×16芯)で仕上外径が19.5mm。

【材質】
銅、耐熱性ビニル混合物など。

【種類】
・VCTケーブル
主に交流600V以下、直流750V以下で使用されるキャブタイヤケーブル。
柔軟性や難燃性、耐水性に優れているため、固定ケーブルとしてではなく、移動用のケーブルとしても多く使用されている。

・VCTFケーブル
主に交流300V以下で使用されるケーブル。
自動化機器に多く用いられている。

・VVFケーブル
最大15A程度の照明やコンセント回路用の配線として多く使用されている。
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形とも呼ばれる。

・VVRケーブル
VVFケーブルと同じく600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルだが、VVRケーブルに関しては丸型である。
低圧屋内配線として多く使用されている。

ケーブルの仕組み・特徴

【仕組み】
ケーブルは、導体の1本ずつに絶縁処理を施した絶縁電線の上をシースと呼ばれる保護外被覆で覆っている。
このシースの保護があることにより、導体が保護されて安定的な電力供給ができる。

シースの素材はケーブルの種類によって異なるが、代表的なものとしてはビニルや天然ゴム、クロロプレンゴムなどが挙げられる。
また、シース素材やケーブルの心線本数が変わることで、ケーブルの柔軟性や許容電流の値が変化する。

許容電流値などは、ケーブルの選定を誤ると大きな事故や故障につながる恐れもある。
そのため、ケーブルを選ぶ段階で、使用する電力量などの情報がある程度揃っていなければならない。

施工現場の条件とコストに見合った最適なケーブルを選定することが大切である。

ケーブルの廃棄方法

・一般ごみとして廃棄する
自治体の方針に従った上で、燃えないごみ、もしくは小物金属などの分類で一般ごみとしてケーブルを廃棄することも可能。
ただし、事業活動で発生した廃ケーブルに関しては、産業廃棄物として処理しなければならないと法律で定められているので、注意が必要。

・産業廃棄物として廃棄する
産業廃棄物処理業の許可が出ている業者に、ケーブルの廃棄を依頼する。
処分の際は費用が掛かるため、注意が必要である。

・リサイクルショップで買い取ってもらう
新品同然のきれいなケーブルであれば、リサイクルショップで買い取ってもらうことも可能。
特に、銅は貴重な資源の一つであるため、銅を含有しているケーブルは高値で取引される傾向にある。

・廃電線リサイクルとして廃棄する
電線の被覆廃材を有効活用することに特化した廃電線専門のリサイクル業者に依頼して廃棄することも可能。
リサイクルに至るルートがきちんと可視化された業者へ依頼することで、環境保護に対しても貢献できる。

・回収業者に依頼して廃棄する
買い取ってもらえなかったケーブルなどを、回収業者へ依頼して廃棄処分することも可能である。

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