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ケーブルカッター の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
ケーブルカッターとは?
【英語名】
Cable cutter
ケーブルカッターは電気配線(ケーブル)を切断するための専用工具である。
電気配線を切断するときにニッパーを使用する場合があるが、ケーブルの太さによってニッパーでは切れないものもあり、ケーブルカッターを利用した方が切断にかかる負荷が小さくなる。
ケーブルカッターの刃の部分がケーブルに合うように円形に作られており、電線の被覆部に食い込みやすいため、断面が押しつぶされることなく円形状を保ったまま切断できる。
ケーブルカッターの仕組み・使い方
【使い方】
ケーブルカッターは、切断したい電線の形状に合わせたものを選択する。具体的には電線の線の太さ、材質によって必要なケーブルカッターが異なる。
ケーブルカッターを選定した後は、ロック機能を外して刃先をフリーにする。
そして、切断する電線を円状の刃先にしっかりと当てて、片手で電線を抑えながら、もう一方の手でハンドルを一気に握り、電線を切断する。
ラチェット式の場合、グリップ部を電線が切れるまで複数回握ることによって小さな力でも切れる。
【安全】
ケーブルカッターを使い続けると切れ味が落ち、切断時に電線が勢いよくはねて鋭利な切断面でけがをする危険があるため、刃先の研磨などが必要である。
ケーブルカッターの仕様・スペック
【サイズ】
標準的な細い電線を切断するタイプは片手で扱いやすいサイズ。全長200mm程度で、重さは300g程度。
一方、太い電線を切断するタイプは両手で扱うサイズ。全長で約600mm程度、重さは2~3kgにもなる。
【種類】
手ごろな値段でニッパーと同じように使用できるのが、ワイヤーカッタータイプである。比較的細い電線の切断において頻繁に使用する。
太い電線の切断用にサイズの大きいタイプもあるが、作業スペースが狭いと使用できない。
ラチェット式ケーブルカッターはワイヤーカッタータイプよりも太い電線の切断が可能。
狭いスペースで太い電線を切る場合などは、ラチェット式を使用するとよい。片手でも強い切断力が発揮できる。
電動式のケーブルカッターは大量に太い電線を切断する場合に非常に便利。太さも200SQ程度まで対応していて、素早く次々と電線を切断できる。
油圧式のケーブルカッターは特に材質の堅い電線(送電線など)を切断する時に使用する。電動式と異なりバッテリー切れがないため、長時間の使用が必要であれば油圧式を選定すると良い。