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コンデンサとは?

【英語名】
Capacitor(キャパシタ)=コンデンサ
Phase-advancing capacitor(フェーズアドバンスキャパシタ)=進相コンデンサ

電気工事におけるコンデンサは、主に進相コンデンサを指し、受電所やキュービクルといった受電設備において使用される。
設置する効果として、無効電力を減らして力率を100%に近づけるというものがある。

力率を改善することで、電気料金を割り引くことが可能となる。
進相コンデンサは、複数の大手メーカーによって製造、販売されており、電気工事として頻度の高い工事の1つである。

コンデンサの仕組み・使い方

【使い方】
高進相コンデンサを用いた電気工事をする際は、直列リアクトルと呼ばれる電気機器を合わせて使用する。
直列リアクトルを使用する理由は、進相コンデンサを導入することで増大した高調波成分の抑制や、突入電流を抑制して計器類の損傷を抑止するためである。

なお、直列リアクトルは高圧進相コンデンサに対して直列接続とし、コンデンサの容量に対して6%容量のものを選定する。

電路の流れを大まかに分けると、電力会社からトランス(電圧降下の役割を持つ変圧器)の1次側、トランスから各制御機器の2次側という具合に分けることができる。

そのうち、1次側の電源には高圧進相コンデンサを使用して、2次側の電源には低圧進相コンデンサを使用する。

また、進相コンデンサの配線接続箇所としては3端子あるが、丸端子で圧着した上で電線を接続する。

設置場所に関しては、キュービクルなど密閉された場所に設置する際は換気することや、ほこりや粉じんの少ない場所に設置することなどの規定がある。

コンデンサの仕様・スペック

【種類】
進相コンデンサの種類には、以下の2タイプがある。

1)高圧進相コンデンサ
600V超~7,000V以下の交流の高電圧用に使用され、その回路電源は主に6600Vまたは3300Vである。無効電力を低減し、力率のアップに効果を発揮する。高圧進相コンデンサは、A種接地工事が義務付けられている。

2)低圧進相コンデンサ
600V以下の交流電圧用として使用される。低圧進相コンデンサを取り付けることによって、電圧の変動や降下を減らして、電圧を安定させるなどの効果がある。
1975年以前に製造されていた低圧進相コンデンサは、保安装置が備わっておらず発火の恐れがあるため、現在では使用停止、もしくは交換する必要がある。

また、進相コンデンサの冷却方式としては、主に以下の3種類がある。

1)油入自冷式
最も一般的な冷却方式であり、コンデンサ素子を絶縁油に浸して箱外の空気で自然冷却する。比較的リーズナブルな価格であることも特徴である。

2)窒素ガス封入式
窒素ガスを封入した冷却方式であり、油入自冷式と比較し、乾式と呼称されることもある。絶縁油が入っていないため火災を誘発しづらいという利点があるが、高価であることも特徴である。

3)モールド式
エポキシ樹脂でコンデンサ素子をモールドした方式。防災性に優れているという特徴があるが、現在のところはあまり普及していない。

【規格】
JIS規格中のJIS C 4902によって、高圧進相コンデンサは直列リアクトルと合わせて使用することが規定されている。

コンデンサの仕組み・特徴

【種類】
進相コンデンサの種類には、以下の2タイプがある。

1)高圧進相コンデンサ
600V超~7,000V以下の交流の高電圧用に使用され、その回路電源は主に6600Vまたは3,300Vである。無効電力を低減し、力率のアップに効果を発揮する。高圧進相コンデンサは、A種接地工事が義務付けられている。

2)低圧進相コンデンサ
600V以下の交流電圧用として使用される。低圧進相コンデンサを取り付けることによって、電圧の変動や降下を減らして、電圧を安定させるなどの効果がある。

1975年以前に製造されていた低圧進相コンデンサは、保安装置が備わっておらず発火の恐れがあるため、現在では使用停止、もしくは交換する必要がある。

また、進相コンデンサの冷却方式としては、主に以下の3種類がある。

1)油入自冷式
最も一般的な冷却方式であり、コンデンサ素子を絶縁油に浸して箱外の空気で自然冷却する。比較的リーズナブルな価格であることも特徴である。

2)窒素ガス封入式
窒素ガスを封入した冷却方式であり、油入自冷式と比較し、乾式と呼称されることもある。絶縁油が入っていないため火災を誘発しづらいという利点があるが、高価であることも特徴である。

3)モールド式
エポキシ樹脂でコンデンサ素子をモールドした方式。防災性に優れているという特徴があるが、現在のところはあまり普及していない。

【規格】
JIS規格中のJIS C4902によって、高圧進相コンデンサは直列リアクトルと合わせて使用することが規定されている。

コンデンサの廃棄方法

【廃棄方法】
進相コンデンサを廃棄する際には、有害物質であるPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有しているか否かを、まず確認することが必須である。

調査方法としては、型式や製造年月日をもとに各メーカーへ問い合わせる方法や、専門業者へ依頼して絶縁油のPCB分析を行ってもらう方法などがある。
PCBを含有していた場合は特別管理産業廃棄物の扱いとなり、PCB非含有の場合は産業廃棄物の扱いとなる。

どちらも事業活動に伴って排出された廃棄物であるため、産業廃棄物処理の許可を取得している業者へ依頼して処分してもらう。

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